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フィリップス関数電卓のマニュアル

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フィリップス製の関数電卓のマニュアルです。本体もどこかにあると思うのですが行方不明です。

マニュアル 表紙
このSBC158というのは30年ほど前に千石電商で売られていたものです。シャープやカシオのものがまだ何千円もしていた頃に、確か1000円と安かった記憶があります。

日本でフィリップスというとシェーバーのイメージがありますが、世界的には総合メーカーですよ。
コンパクトカセットを開発したのはフィリップスですし、CDもソニーとフィリップスの共同開発です。CTスキャナやMRIなどの医療機器も作っています。海外ホテル等ではフィリップス製テレビもよく見かけました。今は分離されてしまいましたが、以前は半導体部門も持っていました。

キー一覧
キーの配置図を載せておきます。

関数電卓としてはかなりキーの数を絞り込んでいますが、基本的な機能は揃っていますね。
特徴的なのは順列(nPr)や組み合わせ(nCr)があることです。関連して階乗(n!)もあります。

表示形式にも特徴がありました。数値の範囲によって指数表示になるかどうかが自動的に決まってしまいます。「SCI」「ENG」みたいな切り替えはできません。
また指数表示の場合、少ない表示桁を有効に活用するため「E」は省略され、例えば6.0221×10236.0221 23のように表示されます。6.6260×10-34なら6.6260-34となります。さらに仮数部は通常小数点の上が1桁になるよう正規化されますが、指数部が99を超えると小数点の位置をずらして何とか表示しようとします。読み間違いを誘発しかねないものですが、オーバフローのエラーにするよりはという配慮のようです。

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