2016-10-01 13:12 — asano
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Intel製のFlash ROM、P28F010-150です。
デカデカと「FLASH」のロゴが描かれていますね。
普通Intelというと「CPUの会社」でチップセットも作っているといった認識ですが、実は設立当初はメモリ専業でしたし、DRAM, UV-EPROMを最初に商品化したメーカでもあります。
さてこのP28F010-150ですが、1Mbit UV-EPROMの27C010とピン互換になっています。書き込み時にVppとして12Vが必要というところも一緒ですが、12Vを供給しなければ書き換わらないということで誤消去防止の観点からはありがたいかもしれません。WE#もPGM#と同じピンですが、さすがに書き込みシーケンスは異なるので27C010用のライタで書き込むというわけには行きません。
ターゲット上で書き換えない(書き込み済みをマウントする)のならターゲットの設計変更は不要なはずです。書き換える必要がある場合はWE#の接続、Vppへの12V供給、それから書き込みソフトウェアの追加が必要になります。消去~書き換え完了まで読み出しはできませんのでFlash ROM上で直接ソフトウェアを実行している場合は書き換えに必要なルーチンを他(通常はRAM)へコピーしてそれを実行するようにします。Flash ROMへのアクセスが発生する可能性のある割り込み等も全て停止しなくてはなりません。
MAXIMからこのFlash ROMのVpp用という5V⇒12VのチャージポンプICが出ています。最近の多くのFlash ROMでは3.3Vや5V単一電源で書き込めるのでこの手の昇圧回路は不要になっています。
参考文献・関連図書:
28F010データシート, Intel.
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