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10BASE-2トランシーバ (AAUI用)


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これはAAUI用の10BASE-2トランシーバ(MAU)です。

10BASE-2トランシーバ
AUIのものではコード無しでPC等のリアパネルに直接付くタイプも多いですが、AAUIではコネクタが小さいためかこのようなコード付きしか見たことはありません。

AAUIコネクタ
AAUIのコネクタはこのような14ピンの3M MDRコネクタです。AUIと異なりロックも一般的なタイプです。

トランシーバ本体
本体には10BASE-2のBNCコネクタがあります。隣には10BASE-T用と思しき穴が塞がれていて、同じボディで10BASE-T用あるいは両用のモデルもあったものと思われます。

上に見えているランプは左の橙が「TX」(送信時に点灯する?)で、右の緑が「PWR」(電源)です。

裏側も見てみたのですが、どこにもラベルや型番等の表記が見当たらず、メーカ・型番はわかりません。

基板 表側
カバーを開けて中の基板を見てみます。

BNCコネクタの下、MTD392NはCoaxial Transceiver Interfaceだそうです。ということはこれがメインの石ですね。
下のCS0509NとPT301Eはよくわかりませんでした。上のMTD392Nの資料によると-9Vの電源が要るようなのでそのためのDC-DCでしょうか?

DM74LS123Mはワンショット、LEDの点灯時間の延長用ではないかと思います。1回の送信は10Mbit/secで約1,500バイトと考えると1ms強で、そのまま点灯させても見づらいでしょうから。
DS26LS32CMはQuad Differential Line Receivers、AAUIは差動信号なのでそれのレシーバです。MTD392Nは差動のまま送受信するのでこのレシーバはLEDのためだけなのでしょうかね?

基板右上の「P/N: E110 Rev.A」から、外観ではわからなかった型番はE110ではないかと思います。それで検索してみてもメーカは不明のまま。

基板 裏側
つづいて裏側を見てみます。

AAUI側コネクタから3対のパターンがPT301Eにいっています。PT301Eがパルストランスと思われます。型番の「PT」は「Pulse Transformer」の略かも。
導通チェッカで探ったところ、8ピンのコネクタの残る2本が74LS123, 26LS32の電源にいっているのでGND+5Vですね。これはCS0509Nにも接続されていて、CS0509Nの残りのピンはMTD392NのGNDVEEに繋がっているのでCS0509NがDC-DCです。念のため導通確認したらやはり絶縁型でした。


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