Transputerで思い出したこと

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先日のINMOS IMST805を書いていて思い出したことがあるので今回はそれについて書いてみます。

マイコンボードを作っていたりするといつかCPUそのものを作ってみたいと考えるようになります。

作り方としては74シリーズのような汎用ロジック・Am2900ファミリのようなビットスライス・FPGAなどがあり、さらには現物は諦めてソフトウェアによるエミュレーションなどもあり得ます。

どれを選ぶかはもちろん目的により異なり、アーキテクチャの研究などならFPGAやエミュレーションでしょうし、私のようにいわゆるマイコン登場前の状況の追体験的なものを目指すなら汎用ロジックか使ってもビットスライスまでと思います。

マイコン発達史を知ってしまっていますし、使えるツールも違うのでかなりチート入っていますが……

で当時の私は次のようなものを考えていました。

AMD Am29030

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AMD Am29000でAm29030買い直した方がいいかもと書きましたが、結局買っちゃいました。


25MHz版のAm29030-25GCです。

金色のフタ付きパッケージでこちらの方が豪華に見えますね。

前回写真は出しませんでしたがAm29000の方は裏(ピン側)にフタが付いていました。

周囲にある金の帯は何でしょう? このような位置にキャパシタの載ったものはたまに見かけますが。

INMOS IMST805

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さらにこんなのも買ってしまいました。


INMOS IMST805といってもピンとこないかもしれませんが、Transputerといえば「あぁ昔そんなのあったな」と思う人も多いかもしれません。プロセッサ間を簡単に接続する"Link"という機能があり、多数を並べてマルチプロセッサ構成を容易に作ることができました。

そのマルチプロセッサを活用するために"Occam"と呼ばれる平行プログラミング言語が作られ、TransputerとOccamはペアとして扱われることが多かったようです。

ですが、私はプロセッサの生のアーキテクチャを体験することを目的としているのでアセンブリ言語でゴリゴリ書くつもりです。

ということでその特徴を見ていきます。

Mostek MK38P75

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今年はLED Flasherくらいしか作っていない(アレを作った内に数えるのも……)のにまたいろいろ買ってしまい……

積みプロセッサ絶賛増加中です。


ということでこれ、Mostek社製のMK38P75/02Hです。

このMK3870ファミリは、F3850が単独では動作しない(専用のメモリF3851などかF3852/F3853といったメモリI/Fが必要)のをワンチップ化したものです。

大きく分けると以下の3種類があります。

Omron EE-CF4

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日米商事に寄ったらちょっと面白いものがあったので買ってみました。


オムロンのEE-CF4というフォトカプラです。

何が面白いのかというと、ふつう多回路のフォトカプラは型番の末尾に回路数が「-2」「-4」のように表記されますが、これは同じ表記が4つ並んでいるんですよね。1ピンマークにあたる白丸も4つあって、あたかもたくさん並んでいるところから必要数分を切り出してきたみたいです。

以前切るなんてアリ?にも書いたようにフォトカプラは構造的に切り分けることは可能ですが……

端面をよく見ると切断したようにも見えます。

天気図用紙

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ちょっと屋根裏の捜索をしていたらこんなものが……


「ラジオ用天気図用紙No.1」(NHK・NSB受信用)とあります。

ラジオ用? の天気図用紙? って何のこと? と思うかもしれませんが、ラジオで放送されている「気象通報」を受信(音声による放送なので特別な機器は不要)して天気図を描くための白地図のようなものです。

子供の頃にちょっと興味をもって描いてみたのですが、等圧線がうまく描けなくてめげたような……

ちなみにNSBはラジオたんぱ(現ラジオNIKKEI)のことです。

Yamaha V9938

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i960SAから続いていた買っちゃったデバイスシリーズも今回で終わりです。


ヤマハのV9938、今回はプロセッサはプロセッサでもマイクロプロセッサではなくE-VDP(Enhanced Video Display Processor)です。

以前取り上げたV9958の元になったデバイスです。V9938からV9958の変更点をデータシートから拾ってみると以下のようです。

MIPS R3071

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3つ目もまた32ビットRISCマイクロプロセッサです。


これはIDTの79R3071、いわゆるMIPSプロセッサです。1996年30週の製造かな。

MIPSプロセッサは以前MIPS R4700を取り上げたことがありました。なのになぜこれを買ったのかというとR4700は64ビットバスでありとても手に負えないからです。このR3071なら32ビット(マルチプレクスバスですが)なのでまだ現実的ですし、バイトイネーブルもあります。

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