プッシュボタン

2025-09-28 23:54 — asano

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以前デジットで買ったプッシュホンのテンキーユニット、帰ったら調べてみると書いたまま9年が経過していました。デジットもあれから移転したんですよねぇ。


というわけで引っ張り出してきました。

かなり使い込まれた中古品です。


裏側はかなりゴツい鉄板です。測ってみたところ厚さ1.7mm程でした。

「D-60PS」というのが型番でしょうか。東芝製、古い傘のロゴがあります。


端子は一か所にまとまっておらず各辺に分散配置されています。

これは下辺、中央に2ピンありますね。後の説明のために左から仮に1,2としておきます。


右辺、左側に独立したスイッチがあります。

このスイッチは動きが単純なのでここで調べておきましょう。

これはいずれかのボタンを押すと切り替わります。上がCOM、中がNC、下がNOのc.接点です。

このスイッチだけはネジで外すことができます。

この右に端子があるので3としておきます。


上辺、端子が3つあるので左から4,5,6としておきます。


左辺、ここにも端子が3つあるので左から7,8,9としておきます。

さて、不明な端子が9本あるわけですが、スイッチとこれらはどう接続されているでしょう?

マイコン前提のテンキーなら3×4のマトリクス接続が一般的ですが、それなら7本あれば十分です。

仕方ないので導通チェッカで調べたところ……

  • 1,2,3のいずれかを押すと5-6間が導通
  • 4,5,6のいずれかを押すと4-6間が導通
  • 7,8,9のいずれかを押すと1-6間が導通
  • *,0,#のいずれかを押すと2-6間が導通
  • 1,4,7,*のいずれかを押すと8-9間が導通
  • 2,5,8,0のいずれかを押すと7-9間が導通
  • 3,6,9,#のいずれかを押すと3-9間が導通

どの行が押されたか、どの列が押されたか、が独立しているんですね。マトリクスにしたければ6-9を接続すればいいのかな。

このユニット、ほとんどがリベットのようなもので組まれているので(壊さないかぎり)分解ができません。なので外から見えるかぎりで確かなことは言えないのですが、一つのボタンが複数の接点を閉じる、複数のボタンで閉じる接点がある、接点が並列になっている、を組み合わせて実現しているようです。

「ボタンと接点が一対一になったキースイッチを並べる」現代のキーボードとは全く別の世界ですね。

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