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NJM2214とNJM2217


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マイコン系のデバイスが多いですが、今回のはビデオ系のものです。おそらく秋月あたりで買ったものではないかと...

NJM2214LとNJM2217D
新日本無線のNJM2214LとNJM2217Dです。

どちらも22ピンのDIPですが、明らかにピン間隔が異なっています。手前のNJM2217Dは一般的な100mil(2.54mm)、奥のNJM2214LはShrink DIPで70mil(1.778mm)です。このピン数で無理にShrinkにしなくても(小さくしたければ表面実装タイプもある)と思うのですけどね。

NJM2214はVideo On-Screen Displayというものでカラー信号の発生と切り替え回路などが入っています。同期分離回路やパターン発生機能などは無いので単独でOSDができるわけではありません。

NJM2217はVideo Super Imposer with AFC、上と似ていますが同期分離回路を持っています。一方でカラーの回路はありません。
手に入れたデータシートは2004年と2007年のものですが、どちらにもDIP(サフィックスは「D」)が記載されていません。替わりにShrink DIP(サフィックスは「L」)が載っているので途中で切り替わったのかもしれません。

データシートの参考回路どおりに配線してI2CかSPIで初期化してやれば使えるといった類のデバイスではないので動かすのは面倒そうですね。

NJM2217で分離した同期信号になにか適当なCRTCを外部同期で接続するのが一番楽な道かな。

カラーにするならNJM2214なんて使うよりビデオを一旦RGBに変換して足し合わせてコンポジットに戻すほうが簡単でしょう。コンポジット⇔RGBの変換ICはいくらでもあります。一方でNJM2214を使うならfSC1(カラーバーストと同位相の正弦波),fSC2(90°遅れた正弦波)を作ってやる必要もあります。

結論:NJM2217を同期分離に使う以外に使い道が無い

同期分離だけなら他にもいろいろあるし死蔵決定ですね。

参考文献・関連図書: 
NJM2214データシート, New Japan Radio.
NJM2217データシート, New Japan Radio.

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