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EPSON SG-Writer II


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前から気になっていた、けれどもなかなか踏ん切りのつかなかったEPSON SG-Writer IIを買ってしまいました。

SG-Writer II
これはSG-8002DC(他にもありますがこれがDIPで入手も容易)という発振器に希望の周波数や振幅などを設定するツールです。この発振器は内部がPLLになっていてその分周比などを内蔵のOTPROMから読み込んで動作します。専用のソフトウェアに希望の条件を入力してOTPROMに書き込むことで任意の周波数の発振器が得られるというわけです。

8MHz,16MHzといった標準的な周波数のものは書き込み済みのものが売られていて、これまでも利用していました。でもそれだと標準的な周波数しかありませんし、何種類も常備していないといけません。実際、MC6802下駄などは手持ちの16MHzのものを利用したせいで分周の74HC393が必要になっており、4MHzのものがあればそれは不要でした。

発振器自体も書き込み済みよりブランクのほうが安く買えるので、160個ほどでこの書き込み器の元が取れる(秋月電子通商での価格で)計算になります。標準以外の周波数を依頼して書き込んでもらうとさらに高価なのでもっと早く元は取れるでしょう。買い置きを1種類にできることも大きなメリットです。

ソケット
ソケットはTEXTOOLの14ピンが使用されています。

SG-8002DCは8ピンサイズ(ピン2,3,6,7は欠なので実ピンは4)なので手前側に寄せて挿します。ちょうどソケットの手前側8ピンと奥側6ピンの間に出っ張ったところがあるのでわかりやすいかもしれません。

14ピンサイズのSG-8002DBはソケット全体を使用します。表面実装タイプはソケットアダプタが必要ですが、使用予定はないので買っていません。

SG-8002DC
これがSG-8002DC、左が24MHzの書き込み済み品、右はブランク品です。

左の2行目の「24.0000」はもちろん24MHzを表します。末尾の「B」は周波数許容偏差/動作温度が±50×10-6/-20~+70°Cを表すらしいです。それがなんで設定できるのかはちょっと不明です。
3行目「2PH」の「P」はピン1の機能がOE(Lにすると出力はOFFになりますが発振は継続)を、「H」は電源電圧5.0VでCMOSレベル出力を表しています。

これらは全て設定項目なので右のブランク品では未記載になっています。

自分で書き込むときの大きなデメリットはこのマーキングが無いことですね。ちゃんと管理しておかないとわからなくなってしまいそうです。

厳密には自分で書いたものはメーカが保証しないというのもあります。
参考文献・関連図書: 
『SG-Writer II アプリケーションマニュアル』セイコーエプソン.
SG-8002DC/DBシリーズ データシート, Epson Toyocom.

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