2020-06-20 18:50 — asano
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わが台所を5年間見守ってくれていた警報機、交換したので古いのを開けてみました。
これがその警報機、矢崎エナジーシステム YP-775です。
ガス漏れ・一酸化炭素・火災の3つに対応した複合タイプ、電源は電池ではなくAC電源を必要とします。中央が火災を検知するセンサ、右上の「センサ」と書かれているのがガス・COのセンサのようです。
いろいろと書いてある部分はコードリールを兼ねていて電源コードが巻かれていて、必要な長さだけほどいて使います。
「分解しないでください。」とありますが、もう使うつもりは無いので当然無視します。
左側面、2014年製造のようですね。表の有効期限欄に書いてあった日付から逆算すると2015年4月頃の取り付けなのでそんなものでしょう。
「YS-K716C-N」というのも型番のようですが、「YP-775」がユーザ向けでこちらは内部用でしょうか?
ネジはシールの下に隠されていたのでシールを剥がしたところです。
ネジはこの1本のみでしたが周囲はツメで固定されていました。この写真に写っているツメはリール部分を固定しているもので、外さなくても基板を拝めます。
カバーを開いたところ、下のほうに小さな欠片が写っているのは開けたときに角のところを欠いてしまったためです。
カバーの側に警報用のスピーカが付いていますね。
基板中央に先に黒い玉のついたヒョロ長い部品が見えますが、リファレンスはTS1となっていて熱感知用のサーミスタと思われます。最初の写真を見るとこれの先端が見えています。
電源コードは直接ハンダ付けされていますが、このままでは扱いにくいのでここで外してしまいます。
基板の上側1/3程は電源、黄色いテープの巻かれたトランスが1次側と2次側の境界で当然右側が1次側です。すぐ上にフィードバックのホトカプラがいます。右にある7ピンの変なICはPower Integrations社の電源IC TNY263GN、データシートが見つかったのでさっと見たところ数W程度の電源を簡単に作れるようです。8ピンでピン6をNCにするのではなく7ピンにしているのは沿面距離の問題でしょうか。確かにピン5と他のピン間には高い電圧がかかります。
基板左上のCN1は変わったコネクタですが、詳細は後ほど。「YP-772」のシルクもあります。
中央の穴の下、30ピンSOPのIC1は「22330-406 436A203J JAPAN」とあります。詳細は不明ですが、ピン29,30がそのままスピーカに繋がっているのでアンプ内蔵の音声再生(合成)用ではないかと推測しています。
右隣の48ピンQFPは「100GED 1434KM420」、リファレンスがCPU1となっていますのでそうなのでしょう。「1434」はデートコードの可能性が高いです。
右下の円筒形のものはガスセンサです。
右上のガスセンサは番号が読めたので検索してみたところ、フィガロ技研 TGS3870-B00というメタン/一酸化炭素検知用ガスセンサのようです。東京ガスのサイトによると都市ガスの成分は約90%がメタンということで、これを検知しているんですね。
左下の白く塗ってある部分にコネクタCN1が見えています。基板からまっすぐ上に出すストレート・横に出すライトアングルはよく見かけますが、基板に穴を開けて反対面に出すのもあるんですねぇ。
少し上に行くとGnd, TxD, RxDとシルクの入ったパターンもあります。設定変更などできるのか、製造時に校正情報でも書き込むためのものなのか...
ケース裏側にはこのコネクタ・パターンに対応する位置にシールで塞がれた穴がありました。
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