2021-02-19 23:23 — asano
カテゴリー:
今回はしばらく前に神田装備さんで購入したCバスのボードです。
2枚のボードの間にPGAらしきものが見えたので何かのマイコンボードかなと思って買ってみたのですが...
結果的には予想外のボードでした。
まずはサブボードを外してPGAの確認からです。
PGAの石はμPD9305Rでした。何か汎用デバイスでは無さそうな番号なのですが、どこかで聞いたことがあるような気もします。
ということで検索してみたところデータシート発見しました。これはμPD9305 Memory Access and General Bus Interface for the μPD7281(MAGIC)というものです。
ここに出てきたμPD7281の方も資料が見つかりました。μPD7281 Image Pipelined Processor(ImPP)という40ピンの画像処理プロセッサでした。必要に応じて14個まで並べて使用することができるようです。
μPD7281自体は最大14個までですが、μPD9305が対応できるのは1~8個までのμPD7281のようです。
とすると上方に4つある空の40ピンソケットがμPD7281用ではないかと思われます。
μPD9305はこれにメモリを接続し、プログラムやデータを送り込み、また結果を受け取るためのものになります。ローカルメモリを制御し、メインプロセッサ(μPD7281ではない)からはペリフェラルのようにアクセスされるようです。
うーん、ご本尊の方が抜かれているということで残念。
他に20ピンと24ピンの空きソケットがありますが、PALかGALあたりではないかと想像しています。
残りは汎用のTTLです。最近はこういう基板は見なくなりましたね。
256k×1bitのDRAM μPD41256C-10が18個並んでいます。μPD9305のローカルメモリは18ビットのようなのでピッタリですね。μPD7281のバスは16ビットなので2ビットはパリティかな。
このボードはさすがに復活させることはもちろん、部品取りにしてもあまり意味無さそうですね。μPD9305外してもμPD7281が無くてはしょうがないですし、TTLはまだ手に入るので苦労して外す気にはなれません。μPD41256はどうだろう?
データシート探す過程で見つけたのですが、μPD9305Rは若松通商でまだ在庫があるようです。μPD7281も探せばまだどこかにあるのかなぁ。μPD9305にμPD7281を1つ、ローカルメモリは最低限をSRAMで搭載、くらいの規模だったら手配線でも何とかなるような気がするのですが、難しいかな。
Add new comment