2022-02-23 22:15 — asano
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ROMエミュレータに続いてEMILY Boardも基板化してみました。
既存のボードからIC類を移植して組み上げたところです。
これをプリント基板化した理由はROMエミュレータとは少し異なります。
EMILY Boardは新たなプロセッサをちょっと動かしてみるには便利なのですが、それ以上のことをしようとするとメモリ容量がネックになります。メモリ容量を拡大した改良版を計画しているのですが...
その前に現状の資料を整理しておこうと回路図を清書することにして、その確認のために実際に作ってみました。送料を除くと約500円で作れるのでこんなことも気軽にできてしまいます。
部品配置は基本的にはユニバーサル基板で作ったものを踏襲しています。主な変更点は以下の通り。
- 隣にあたっていたSG-8002DCを移動
- ソケット内側にあったC,R類は外に
- プルアップの一部を集合抵抗化
- ISPコネクタを移動
- 上に基板をかぶせても操作しやすい位置に電源スイッチを移動
- シリアルポートから電源への漏れ電流対策
残念ながら数ヶ所のミスが見つかり、パターンカットが2ヶ所とジャンパ線3本の改修が必要でした。
一つ目はISPコネクタの2ピンで、C6とのパターンが細いので変だな(オートルータの設定で電源は太いはず)と思っていたら何とVCCに接続し忘れていました。
もう一つはアドレスラッチのラッチ信号が上下逆になっていました。ソフトウェアでも対応は可能ですがユニバーサル基板のものと互換性がなくなるのは嫌なので修正しました。
これで単体としては動作確認がとれました。あとはEMILY Board +8との組み合わせで問題なければ+8の方も基板化しようと思っています。
このEMILY Boardの基板と一緒に(送料節約のために)もう1枚基板を注文していました。
EMILY Board用にプロセッサボードを作っていると頻繁に登場する回路があります。
一つはマルチプレクスバスのプロセッサに必要となるアドレスラッチ回路です。バスなので本数が多いだけではなく、プロセッサ⇔ラッチ入力⇔コネクタと3ヶ所を接続する必要があり(UEWを使えば楽なのかもしれませんが)ETFE線だと手が足りなくて意外に面倒な作業になります。
多くの場合D0~D7とA0~A7がマルチプレクスされていますので、74LS/HC573の入力をコネクタのD0~D7に、出力をA0~A7に接続するパターンをあらかじめ用意しておきます。こうしておけばプロセッサのAD0~AD7と74LS/HC573間を一対一で接続するだけになります。
もう一つはEEPROMの回路、これは手配線でも大した手間ではありませんが決まった回路なのでついでに用意しました。
残りのエリアは蛇の目パターンで埋めたユニバーサル領域です。2枚目の基板はQUIPに書いたREFの課題はまだ解決していませんが、今回はオートルータを使用しないで済ませました。
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