2016-12-10 14:45 — asano
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ホストアダプタでもターゲットデバイスでもない変わったSCSI機器が出てきました。
これがそのParalan製のSIR-S8、SCSIの中継器です。SCSIはその転送速度によって最大ケーブル長が1.5m~6m(シングルエンドの場合)に制限されています。せっかくホストを含めて8台または16台(ワイドの場合)接続できることになっていても、実際はこの最大ケーブル長によって接続台数が制限されてしまいます。そこでバスの途中にこの中継器を入れることでバスを2つに分け、ケーブル長による制限を緩和させるのです。
どちらが前面かよくわかりませんが、ここでは仮にLEDのついている側を「前面」、電源コードの生えている側を「背面」と呼ぶことにします。
前面にはPOWER, TERM PWR, ACTIVITYの各LEDがあります。POWERはこの中継器の電源、電源が切れていると中継動作は当然行われません。それぞれの側のバスが独立して動作可能とは思いますが、保証はされていないと思います。
TERM PWRはターミネータ電源のことですが、自身が供給していることを示しているのか、バスに(どこからか)供給されていることを示しているのか、後者のような気がしますが資料が見当たらないので確かなことはわかりません。
ACTIVITYはバスが使用されていることを示します。
SCSIコネクタは大きな57シリーズコネクタです。
背面にも同様に57シリーズのSCSIコネクタがあります。
右下から出ているケーブルは電源です。コネクタではなく直接出ていますが、ブッシングはどこかに行ってしまったらしくありません。
例によって中を見てみようとカバーを外しました。
電源コードはターミナルにネジで接続されていました。反対側はACアダプタに直接接続されているので一応外せるようになっているようです。
SCSIの方は基板へもコネクタになっていました。
SCSIコネクタ外しました。
中央のQFPがコントローラでしょう。日本製ですね。
周辺に並んでいるICは大きい20ピンの方が74F244でレシーバと思われます。小さい14ピンの方は74F38 トランスミッタです。
SCSIコネクタ横の赤いものはターミネータです。
右下には電源コネクタ(IDEやSCSIのHDDに使われているもの)を取り付けるパターンも用意されています。もしかするとケース無しの内蔵用の製品ラインナップもあるのかもしれません。
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