2024-01-09 22:43 — asano
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去年入手したLM3909、せっかくなので一番簡単なLED Flasherを組んでみました。
『初歩のラジオ』1981年1月号掲載のものをそのまま作ってみました。
とてもシンプルで、外付け部品は100μFの電解コンデンサとLEDのみです。
これに電源として1.5Vを加えると約1秒に1回LEDが光ります。デューティは低く光るのはほんの一瞬です。ちなみに電源電圧を上げると点滅周期が短くなります。
データシートにLM3909内部の等価回路を含んだ回路図がありますので以下に引用します。
今回ピン1は未接続、ピン2のキャパシタは100μFとしています。
さて、これを作ってみました、だけだとあんまりなので各部の電圧を測ってみました。
Ch.1がピン2(OUT)、Ch.2がピン8(SLOW RC)、Ch.3がピン6(RLIM)です。いずれもピン4(V-)に対する電圧です。
まずV+側の400Ω+400Ω, V-側の6kΩ+3kΩを通してキャパシタに充電していきます。充電するにしたがってピン2(キャパシタのマイナス側)の電位が下がっていきます。
これが一定以下になると(Q1→Q2で検出?)Q3がONしてキャパシタのプラス側がV-に落ちます。
この時キャパシタのマイナス側は充電電圧分だけV-より低くなっているのでLEDには電源電圧+キャパシタの充電電圧がかかることになり点灯します。
これによってLEDの順方向電圧以下の電源でも点灯させられるというわけです。とてもシンプルなチャージポンプといってよいかな。
点灯している部分を拡大してみたのが次です。
まだQ3がOFFするところとか、Q4の働きとか、よくわからないところが多いです。確かアプリケーションノートがあったはずなのでそちらを読めば何かわかるのかな?
参考文献・関連図書:
丹羽一夫「LM3909を使った ・LEDフラッシャー ......」『初歩のラジオ』1981年1月号, pp.88-94, 誠文堂新光社.
LM3909データシート, National Semiconductor.
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