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LM3909


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1980年頃の『模型とラジオ』『初歩のラジオ』などの常連だったデバイス、ふと思い出したらまた遊んでみたくなってeBayで買ってしまいました。


National SemiconductorのLM3909 LED Flasher/Oscillatorというものです。

LEDの順方向電圧は低い赤色でも2V程度あり乾電池の1.5Vでは点灯できません。そこでコンデンサを利用して電圧を上げるのが本ICです。懐中電灯などに取り付けて暗いところでも見つけやすくするというのが用途として考えられていたようですね。

なのですが、やたらと応用範囲が多いんですよ、このICは。

データシートにも、トライアックのトリガ、LEDの点滅、矩形波発振器、ブザー、豆電球の点滅などが挙げられています。ネットを探すとアンプにする話なんかも出てきますね。

似たような幅広い応用がされるICとしては555があります。タイマ用ですが、内部のフリップフロップだけ使ったり、アンプやAM変調器にする話も聞いたことがあります。

確か『初歩のラジオ』誌だったと思いますが「データブックには応用回路がいっぱい」という連載があって、このLM3909も何回か取り上げられていたいました。

変わったところでは『模型とラジオ』誌に巨大なLM3909の模型を作って中に本物が入っている、というのもありました。ミノムシクリップ付きの線でC,Rなどを接続すれば動作する、外付け部品が少ない本ICの特徴をうまく使った例ですね。

『初歩のラジオ』は持っていた全号を夢の図書館に寄贈したし、『模型とラジオ』は持っている号ではない(図書館で読んでいた頃かな)ので、まずはデータシートを元に試してみるつもりです。

参考文献・関連図書: 
LM3909データシート, National Semiconductor.
関連項目: 

コメント

AliExpressで一個700~3000円くらいの相場でした。LM3909とLM386とLMC555は、取りあえず部品箱に複数入っていました。
LM3909は、NE555より後だけど75年頃にはもうあった気がしますが、ディスコンはいつなんだろう。
たしか、データシートでなくアプリケーションノートに、2SC1815と2SA1015を使った等価回路と、チャージポンプの説明が載っていました。

実はeBayでポチった後に若松さんでも扱っていたことがわかりました。
送料も考えると中国から輸入するのと大した違いはなかったですが、まぁ確かに機能の割には高いですね。ヴィンテージ価格と思うしかないです。

bitsaversで資料を探した範囲では1980年版から登場、2003年のLinear Applications Handbookにも記載あります。これ以降のものは見当たりませんでした。
C1815とA1015って日本版のアプリケーションノートもあったんですか?

2SC1815と2SA1915は私の勘違いでした。多分、自分がそれで作ったのと記憶違いです。
bitsaversで見つけた1975年12月のアプリケーションノートの等価回路には型番まで記載されていません。
http://www.bitsavers.org/components/national/_appNotes/AN-0154.pdf
このアプリケーションノートは、すごい懇切丁寧な解説ですね。

懐かしいですね。小学生の頃、雑誌の広告を見て通信販売で買ったことがあります(多分 ダイデン商事?)
しかしとても暗くて残念だったのですが、後に暗いのは一緒に買った緑色のLED TLG102 が原因だった事が判明しました。

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