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連続紙ファイル その3


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連続紙用ファイル連続紙ファイル その2に続いて15"×11"用のファイルも発見しました。


この写真では何のことやらよくわからないかもしれませんが、マス目は1cmなので幅が約40cm程あります。

これだけ大きいと電車の中で拡げることはもう無理ですね。


「COMPUTER BINDER」とあります。

「リヒト」とあるのは前回の「Lihit」と同じでしょう。型番も「C8-1115」と似ています(前回のは「C9-1011」)がなんで縦と横が逆になっているんでしょう?

さて、綴じられていた中身ですが……

一つ目はROGUEのソースコードでした。CP/M-68Kに移植でもしようとしていたのかなぁ。全く記憶が無いのですが……

次はMC68000用のTiny BASICのリスティングファイルでした。


CP/M-68Kの付属のアセンブラのヘッダが付いていたのでCP/M上で動かしたものと思われます。

せっかく横幅あるのにコメントが無いのでちょっと勿体ないですね。このソースコードはネットや回覧での入手ではなくて本(下の参考文献・関連図書を参照)から手で入力したのと、最初に使っていたN BASIC上のクロスアセンブラのメモリ制限とで、コメントなど無くても構わないものは一切省いてあります。ラベルもギリギリまで短縮したような記憶もあるくらい。

ところで何でプリントの横幅を気にするかというとですね、この頃のプリントはファイルをそのままプリンタに送ることが多かったのです。CP/Mの改行コードはCR+LFですし、日本語なども含まれないのでプリンタにそのまま送ればプリントされます。当時レーザプリンタにもこの動作のエミュレーションモードが搭載されていました。

これはBASICでも同様でした。N88日本語BASICなどはプログラム中に日本語も使えましたが、ANK&barr;漢字の切り替えコードがプリンタと共通だったのでそのままLLISTコマンドで日本語を含むプログラムリストがプリントできました。文字幅がディスプレイではANK:漢字が1:2なのにプリンタでは1:1.5になってしまいましたが……

でアセンブラもリスティングファイルを作るときに60行前後毎に改ページコードを埋めてくれているので、用紙の位置をうまくセットしておくとミシン目前後を避けてうまくプリントすることができました。

通常のテキストにこの処理をするツールもあったのでソースコードなどはそれで一旦変換してからプリンタに送ります。

但しこの処理の時に1行の長さは考慮されなかったので、プリンタの幅より長い行があると勝手に改行されておかしなことになります。ミシン目にかかってしまったり、無駄に1ページ送られてしまったり……

参考文献・関連図書: 
ゴードン・ブランドリー「Tiny BASIC」,『DDJ 68000プログラミングツールブック』pp.67-98, 工学社.

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