2017-02-17 17:30 — asano
これはPC-9801用のネットワークボードです。300円の値札からもわかるようにジャンクとして入手したものです。
中央の大きなQFPはバス制御用のカスタムと思われます。
左下のソケットに挿さっているAM27S19SAPCは32×8のBipolar PROM、もちろんヒューズROMで消去・書き換えはできません。「092958」は書き込まれている内容を表しているのでしょう。実はこのボードを2枚持っていてもう1枚は「092A0B」となっているので、1枚ごとに異なるMACアドレスのように思います。
その右に2つあるHM62256LFP-10Tはお馴染みの32k×8bitのSRAMです。バッファでしょうか。このボードはCPUとNICの間に共有メモリがあったという情報もあるのでそれかもしれません。
次のDP8390DNがNICです。これ単体はDP8390でも紹介しましたね。
DP8391ANはSerial Network Interface、AUIを直接ドライブできます。
水色の細長いのは10BASE-5 (AUI)と10BASE-2を切り替えるスイッチ、必要な信号を直接切り替えるために多回路のものを使っていますね。
すぐ上のLT6033はICではなく絶縁用のパルストランスですね。
DP8392CN-1はCoaxial Transceiver Interface、同軸とのインターフェイスです。この回路は10BASE-2の同軸と直接繋がっているのでこのボードの他の部分とは絶縁されているはずです。上記パルストランスもそのためのものでしょう。
上の子基板はDC-DCコンバータですね。DP8392のための+9Vを作るとともに絶縁するためのものです。
基板左上には設定用のジャンパピンが並びます。
左上の角についている部品は拡張スロットのマイクロスイッチを押すためのものです。これはメモリ空間を使用する拡張ボードが1MB超のアドレスをデコードしていることを本体に伝えます。これがないと本体側で上位アドレスのデコードが行われます。
裏側、特に部品はありません。
左下のほうに周囲を(おそらくGNDで)囲まれているパターンがいくつかありますね。アナログ系では見かけますが、このようなボードでは珍しいかもしれません。
リアパネルです。
左端はAUI (10BASE-5)のコネクタ、「10B5」は10BASE-5の略でしょうが、あまり見ない表記です。
緑色はインターフェイスの切り替えスイッチですね。
「10B2」も10BASE-2の略。
四角い突起はボードをスロットから抜くための取っ手ですが、C-Busボードでこの形状はあまり見ません。
右端のDC-INはACアダプタか何かを接続するのでしょうが、ネットワークボードでスロットからの電源で足りないのはどういう状況なのでしょう?
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