2017-03-11 20:28 — asano
ちょっと面白いマウスが出てきました。
パッと見た感じはマイクロソフトの初代インテリマウスのようですが、よく見るとロゴは「Microsoft」ではなく「Micro 2000」となっています。サイズも縦が約10cm(背景の方眼は1cmです)と一回り小さいです。
インターフェイスはUSB、移動検知はボール式です。
裏面のラベルには「IntelliMouse ®1.1A USB Compatible」と書かれています。残念ながら本物は持っていませんのでどのくらい似ているのかは不明です。
内部の基板です。ボール式マウスとしてはごく一般的な構造ですね。
上部両側には左右ボタンに対応するマイクロスイッチ、緑色の部分が押されるようになっています。同じものがホイールの右にも縦に配置されていて、ホイールを押し下げると軸がスイッチを押すようになっています。ホイールの左には回転を検知するエンコーダがいます。LEDとセンサはちょうど軸の下です。その左の歯車のようになっている部分は回転のクリック感を出すためのもの、突起のある金属板が上に見えています。
ボールの回転検知は基板下部の左右にエンコーダが見えます。ボールをエンコーダ軸に押し当てている左下のコロはずいぶんと安っぽい構造ですね。
中央のコントローラはGenesys LogicのGL-600USB-A-302P USB Mouse Microcontrollerです。データシートによるとUSBマウス用に設計された8ビットマイコンです。標準ファームウェアの他、独自にファームウェアを作成することもできるようですね。
試しにPCに接続してみたところ、VID=0x05e3, PID=0x000bとなっていました。これはGenesys Logicのマウスなのでおそらくは標準ファームウェアをそのまま使用しているのでしょう。すくなくともマイクロソフトの純正マウスならコントローラメーカのVIDそのままのはずは無いので、「似せたマウス」であることは間違いないですね。
ちなみに買いませんでしたが「Micro XP」と書かれた同様のマウスが売られているのを見たことがあるので、「2000」はWindows 2000を意識したネーミングだったはずです。もしかすると「Micro Vista」とか「Micro 7」なんていうものもあったのかもしれません。
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