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ASUS PVI-486SP3


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またまた古いマザーボードが出てきました。

PVI-486SP3
ASUS製のPVI-486SP3です。

Socket 3(486シリーズ)用としてはPCIの載った後期のボードです。スロットはPCI×3, VL×1, ISA(16bit)×3となっており、VL⇒PCIの移行にちょうど良い構成でした。ボード自体はまだATです。
SIMMスロットが2つしかないのが個人的には不満でしたが、それ以外は使いやすかったと思います。

ボード左端中央のUM8669FはFDCでしょうか。
その下の「BESTKEY」と大書されているのはPS/2キーボード(とマウス)のコントローラでしょうか。大元はIntelの8041(8042だったかも、違いはメモリ容量)というワンチップマイコンにソフトを書き込んだものでした。これは40ピンDIPでした。その後各社からこのような専用IC(中身は依然マイコンかもしれませんが)が発売されましたが、何故かかなり後になるまで40ピンDIPのままチップセットに統合されずに来ました。

2つのSiSのIC,85C496と85C497はチップセット、データシートは見つかりませんでしたが概要の資料がありました。それによると

  • SiS85C496 PCI & CPU Memory Controller (PCM)
  • SiS85C497 AT Bus Controller & Megacell (ATM)

だそうです。

VLバスのソケットの上のVT8228Nはクロックジェネレータ、横の14.3MHz(正確には14.31818MHzでしょう)のXtalからPLLで必要なクロックを作ります。この半端なXtalはNTSCテレビ信号のカラーサブキャリア3.579545MHzの4倍で、大量に使われていて安価で入手しやすかったからだといわれています。テレビのディジタル化が進んで本来の用途には使われなくなりましたが、今後も使われ続けるのでしょうか。

右上に9つ並ぶUM61m256K-15はお馴染み、キャッシュメモリ用のSRAMですね。

空冷ファンはもちろんCPUです。

Cyrix Cx5x86
ファンを外してみたところCPUはCyrixのCx5x86-120GP/4Xでした。外部バス30MHz、内部は4倍の120MHz動作です。

だいぶかすれていますが「026-3.6V」とあります。Cx5x86は一般に3.45V電源とされていますが、これは3.6V仕様のようです。
この頃はまだCPUに空冷ファンを付けるのが当たり前にはなっていなかったのか「COOLING FAN REQUIRED」(冷却ファンが必要)の表示もあります。


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