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M48T18 Timekeeper SRAM


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しばらく「パーソナルなコンピュータのメモリ事情」を書いてきましたが、今日からいつもに戻ります。

M48T18 上面
STMicroelectronicsのM48T18-100MH1 Timekeeper® SRAMです。

これはRTC (Real Time Clock)とSRAMを一体化したもので、外部とは8k×8bit SRAM同等のインターフェイスになっています。ピン配置も一般的な64k SRAMとそっくりです。

末尾の8バイト(0x1FF8~0x1FFF)以外はバッテリバックアップされた普通のSRAMとして使用できます。通常は設定情報の記録などに使用されます。
RTCには末尾の8バイトを使ってアクセスします。

ところで変わった形状のパッケージですよね。どことなくHD68P05V07に似ていると思うかもしれません。
SRAMには無くてRTCに必要なものは何でしょう?

M48T18 下面
下側(裏)はこんな感じになっています。

M4T28 上面
これがM48T18の上に載るM4T28-BR12SH1です。

いろいろ書いてありますが、最後の行に「LITHIUM BATTERY」とありますね。この中にはバックアップ用のバッテリが入っています。書いてはありませんが水晶の振動子も中に入っています。

電池だけ書いてあるのは、廃棄時に外す必要があるためと思います。

M4T28 下面
下から見たところです。

M48T18と接続するための金色のピンが4本、電池と水晶で2本ずつですね。写真左側のピンの間の突起は逆挿し防止用です。固定は4つのツメで引っ掛ける形になります。
穴を見ると後から樹脂を流し込んだように見えます。

2つに分けれていることには次のようなメリットがあります。

  1. 基板実装時のリフローで電池が熱の影響を受けない
  2. 半導体チップと電池・水晶で製造時の処理を別にできる
  3. 電池部分を交換できる
  4. 廃棄時に電池を分離できる

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