2017-08-26 21:17 — asano
しばらく写真無しが続きましたが、今日から復活です。小さな箱が出てきたので開けてみたところ、ICがザクザク発見されました。これはその中の一つです。
前にPGAパッケージのμPD70216R-10を紹介したことがありますが、これはPLCCパッケージのμPD70216L-8です。これがどうしたわけかバラバラに3つも出てきました。
「R」⇒「L」はパッケージがPGAからPLCCに変わったための違い、「10」,「8」は動作クロックの違いですね。今回のものは「8841MK002」とありますから1988年製ということになります。
前回、集積されている周辺デバイスを具体的に書かなかったと思うのでデータシートから拾ってみました。
- クロックジェネレータ (CG)
- プログラマブルウエイトコントローラ (WCU)
- リフレッシュコントローラ (REFU)
- タイマ・カウンタ (TCU) μPD71054サブセット
- シリアルコントローラ (SCU) μPD71051サブセット
- 割り込みコントローラ (ICU) μPD71059サブセット
- DMAコントローラ (DMAU) μPD71071サブセット
ピン数を食う割には共通化しにくいパラレルポートを抜いているのは正解だと思います。どうせROM, RAMは外付けが必要なので、パラレル等必要なデバイスはバスに接続すればよいのです。
一方、OS(DOSなどのパソコンOSではなく組み込みOS)の実装に必要なデバイスをほぼ内蔵しているのは、OSを作成する上で嬉しい点です。必要なモノが揃っていることが保障されるうえに、デバイスの種類まで決まっています。OSを買ってきて使う立場でもコンフィギュレーションがほぼ決まっているので手間がかかりません。
そういうわけでパソコン系の採用はあまりありませんでしたが、組み込みにはそれなりに使われたようです。過去に紹介したものでも5インチMOドライブのコントローラ基板に8ビットバス版のV40が使われています。
参考文献・関連図書:
uPD70208,70208(A),70216,70216(A)データシート, NEC.
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