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10BASE-5 トランシーバ(バンパイア)


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10BASE-5ケーブルの項でトランシーバを設置すると書きましたが、これがそのトランシーバです。


三菱電線のET-1006M、小さめの弁当箱ぐらいですかね。
写真右側のコネクタがAUIケーブルを接続するところ、イエローケーブルは上部の銀色のところに接続します。ラベルには12Vの電源について書かれていますが、AUIケーブルを通して供給されるので別途電源コードは必要ありません。

さて、イエローケーブルはどう取り付けるのでしょう?


取付部の写真がこれ。
黒い板状のプラスチック部品と銀色のアルミ製金具でケーブルを挟んでいるだけに見えますね。


黒部品の中央、針のようなものが見えるでしょうか? これが同軸ケーブルであるイエローケーブルの中心の銅線に刺さって信号のやり取りをします。先端以外は外側の網線にショートしないように絶縁体で覆われています。この針を通す穴をケーブルに開ける工具が以前紹介した「ネットワーク工事に使う工具」です。
針の両側にある「ロ」字形のパーツ、嘴のようなツメがあってこれがケーブルの外皮を破って網線に接触します。
アルミのパーツはケーブルを万力のように締め付けます。

このところが吸血鬼が噛み付いて血を吸うのに似ているからか、「バンパイア」と呼ばれます。ケーブルに噛み付いて信号を吸うと。


これもトランシーバですが、少し小型化されています。


ケーブル取付部の部品は共通で、トランシーバからも簡単に外せるようになっています。想像ですが、トランシーバが故障したりして取り替える場合もケーブル取付部はケーブルにつけたままにしてトランシーバ本体だけを交換するのではないでしょうか。


カバーを開けてみました。
中央に大きなトランスがいますね。水色の円盤状のものはサージプロテクタでしょうか。
右下と左にある円柱形のソリッド抵抗も最近あまり見ない部品です。「茶黒青銀」ということは10MΩ10%ですね、この値もなかなか見ないです。
手前の15ピンのCN2コネクタがケーブル取付のところ。1,15ピンがGNDで、8ピンが信号ですね。


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