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またもや 30ピンSIMM


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またも30ピンSIMMを取り上げたいと思います。2種類が4枚ずつ、計8枚がまとまって出てきました。

4M SIMM 表側
上のものに載っているのはHM514100BS7、4M×1bitのDRAMです。「S」はパッケージがSOJを示しており、他にZIP (Zig-Zag In-line Package), TSOP (Thin Small Outline Package)のものもデータシートには記載があります。このあたりからDIPはなくなってしまったようです。アクセスタイムは70ns、1994年の韓国製です。

下のものはHM514100AS6、同じく4M×1bitのDRAMです。「B」⇒「A」は一つ前のものであることを表しています。製造年も1年前の1993年です。

どちらも9つ載っているので4M×9bitのパリティ付きのSIMMということになりますね。電源のバイパスコンデンサが見当たりませんが、隙間から覗くとDRAMの真下にありました。「SIMM ふたたび」の写真をよくみると未実装のパターン中央にそれらしいランドがあるのがわかります。
上のものには日立のロゴがあり、下のものは右上に「0Ω」があって切り替えられるようになっています。

4M SIMM 裏側
日立ロゴのあった上のものにはSIMMとしての型番表記「HB56A49BR-7B」がありました。「4」は4Mを、「9」は9ビットを表しています。「BR」はソケット用(SIMM)を示していて、「AR」「ATR」はピンが出ていてハンダ付けするタイプですね。「7」はアクセスタイム70nsを、最後の「B」は載っているDRAMの「BS7」の「B」です。
原産国表示も「Assembled in Japan from Korean DRAMs」と念の入った表記になっています。

下のはシリアル番号(持っている4枚は末尾が42~45でした)があるだけでどこにもメーカや型番のようなものは見当たりません。原産国は表側に「Made in Japan」とありました。

これらのSIMMは私がPCを使い始めた初期のものと思います。
当時のマザーボードは30ピンSIMMを4枚単位で8枚までというのが普通でしたので、4MB(1M×4) ⇒ 8MB(1M×8) ⇒ 20MB(4M×4+1M×4) ⇒ 32MB(4M×8)という感じで不足を感じるたびに増設していったように記憶しています。それで余った1M×8は小型PCに使いまわしたと。
その後は72ピンSIMMへ移行し不要になり「いつか工作に使うかも」ということでとってありました。30ピンのものはソケットが普通のユニバーサル基板に実装できるので扱いやすいのです。


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