2018-07-21 18:02 — asano
BASIC内蔵マイコンで取り上げたものをもう一つ入手できました。
IntelのP8052AH-BASIC、全体が梨地で表示部分だけツルツルなのは他社ではあまり見かけませんね。
8051のROM,RAM容量を増やした8052(これらからROMを取り除いたのが8031,8032です)のROMにBASICインタープリタを格納したものです。
この P8052AH-BASICに搭載されているのはかなり本格的なBASICで、浮動小数点演算機能やちょっと癖がありますが文字列も扱うことが出来ます。一般的なBASICの機能以外にもタイマやI/Oポートの制御や割り込み対応等のハードウェア寄りの機能が追加されていたり、EPROM書き込み機能を持っていたりします。プログラムサイズも内蔵ROM一杯の8kBあります。
これはフリーソフトウェアになっているらしく、Z8613を動かす (その2:クロスアセンブラ)で使ったアセンブラにもテスト用コードとして含まれていました。
当初このP8052AH-BASICが入手できそうになかったので 8032 + 2764 の組み合わせで試そうとして P8032AH、P80C32 を調達したのです。探すとUV-EPROMタイプの8752に書き込んで試した話はいくつかあるようです。
ところがその到着をまっている間に国内でこの P8052AH-BASIC を発見してしまい、早速調達してしまいました。本物が手に入るならわざわざ外付けROMで動かす理由はありませんから。
動作させるための最小構成はシリアル接続のターミナルと最低1kBのRAMのみです。
裏面の「9035」がデートコードでしょうか。
今ボードを作っているので近いうちに動かせるかなと思っています。
参考文献・関連図書:
8031AH/8051AH/8032AH/8052AHデータシート, Intel.
"MCS BASIC-52 Versions 1 & 1.1 Operating and Reference Manual", Intel.
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