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自動転換器


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今回はこの電話アクセサリを取り上げようと思います。

自動転換器
この自動転換器は1つの回線に複数の電話機を接続するためのものです。

こんなものを使わずに並列接続しても通話可能ですが、通話中にもう1台の受話器を上げると影響が出ます。音量が下がる、盗み聞きされる、会話に割り込まれる等です。
この自動転換器を使えばこのようなことはなくなります。

これをどう使っていたかというと電話機とモデムの切り替えに使用していました。

通常は電話機をモデムのPHONE端子に接続すれば済むのですが、電話機は(もちろんジャックも)1Fのリビングにあるのですがモデムは私の部屋に置く必要があり距離が結構あったのです。その距離を2本も電話線を引っ張りたくなかったからですね。専用に回線を引くまでこの状況が続きました。

下の窓は赤か緑の表示でどちらが使われているかを示します。

裏側
裏側には端子板がありました。右側から次のようになっています。

  1. TEL1
  2. ローゼット(ここが回線側)
  3. 共通端子
  4. TEL2

購入時は端子2,3にモジュラプラグ付きの短いコードがついていました。

厳密に言えばこの端子へネジ留めするには工事担任者の資格が必要なはずだからです。

TEL1, TEL2 はモジュラジャックもあるのでここに接続する必要はありません。

残念ながらネジと短いコードは失われていました。

基板
もう使うことも無いだろうということでいつものように分解してみました。

奥の大きなものはモジュラジャックですね。4ピンDIPはダイオードブリッジ、その手前のTO-92は何でしょうか?

いろいろと探してみると秋月電子の転換器キットの説明書が出てきました。回路図が載っていたので比べてみると部品定数は異なるものの同一回路のようです。

するとTO-92はサイリスタ、単独のダイオードはツェナーのようです。

実現している機能のわりには単純な回路ですね。何でもマイコン制御しようとするのに慣れているとこういう回路は新鮮です。

参考文献・関連図書: 
「電話回線自動転換器キット」製作マニュアル, 秋月電子通商.
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