通信機器
音声用・データ用、有線・無線すべてを含む通信のための機器です。
MC14400FX (分解編)
昨日のMC14400FXもさっそく中を開けてみました。
中は基板が1枚だけでした。電源回路も右下部分に同居しており、電源コードも直接ハンダ付けされています。
左上のスピーカの下にもICがいるので外します。
左上の2つのRockwellのPLCCはモデムのチップセットC1993-11とR6639-21、データシートは見つからないでしょう。一応検索してみましたが案の定どちらも発見できませんでした。他にそれらしいのが無いのでどちらかがCPU内蔵と思われます。
マイクロコア MC14400FX
ME5614Dと一緒に出てきたマイクロコアのモデムを取り上げます。
MC14400FX、名前からわかるように14.4kbps対応のモデムです。FAX機能がまだ一般化していなかったのか「FX」と付けてFAX対応を主張していました。
上が平らではなくものを積むことは出来ませんでしたが、電源内蔵のわりにはコンパクトな筐体です。
その代わり結構熱くなったように記憶していますが...
フロントにはLEDが10個もあって賑やかでしたね。
自動転換器
今回はこの電話アクセサリを取り上げようと思います。
この自動転換器は1つの回線に複数の電話機を接続するためのものです。
こんなものを使わずに並列接続しても通話可能ですが、通話中にもう1台の受話器を上げると影響が出ます。音量が下がる、盗み聞きされる、会話に割り込まれる等です。
この自動転換器を使えばこのようなことはなくなります。
これをどう使っていたかというと電話機とモデムの切り替えに使用していました。
通常は電話機をモデムのPHONE端子に接続すれば済むのですが、電話機は(もちろんジャックも)1Fのリビングにあるのですがモデムは私の部屋に置く必要があり距離が結構あったのです。その距離を2本も電話線を引っ張りたくなかったからですね。専用に回線を引くまでこの状況が続きました。
ME5614D (分解編)
いつものようにME5614Dの中を覗いてみます。
ネジを2本外せばカバーは簡単に開けられます。
左が底板、基板は右側についていました。基板はネジ等で固定されてはおらず、ケースでサンドイッチになっているだけです。
基板はこの1枚のみです。
Omron ME5614D
昔使っていたモデムがまとまって出てきました。今回のものはそのうちの一つです。
オムロンのME5614D、型番からわかるように56kのモデムです。おそらくADSL移行まで使っていたものではないかと思います。
FAX / DATA MODEMとあるようにFAXの送受信機能も持っていたのですが、FAXはほとんど使いませんでした。
モデムICは大抵FAX機能も持っていたのでFAX機能を抜いてもコストはほとんど変わらなかったはずです。実際一般に売られているものはどれもFAX対応でした。なのでFAXは一度も使わなかったという人が多かったと思います。
NTT技術史料館 (第3回)
NTT技術史料館 (第2回)
NTT技術史料館の展示は前回紹介したような加入者(ユーザ)の目に直接触れるものだけではありません。むしろ普段目にすることの無いものたちの方がメインといえるでしょう。
これは初期の自動交換機、ステップバイステップ方式の交換機に使われていたセレクタスイッチです。いい全景の写真がなかったのでスイッチ部分のアップです。
この上部に駆動装置があり、中央軸の左についている接点が上下に10段移動し左右にも10段階で回転します。これで1:100の切り替えが2回路(電話は片側共通ではないので2回路で1回線分)のスイッチになっています。電話機のダイヤルは戻る時に数字に対応した数のパルス(1なら1回、2なら2回、0なら10回)を発生しますが、1桁目のパルスで上昇し、2桁目で回転するわけです。11なら左下に30なら下から3段目の右端に接続されます。
100で足りなければさらに縦続接続でき、3桁目のパルスは次のスイッチを駆動することになります。
NTT技術史料館 (第1回)
近代科学資料館とともに電子機器好きにはたまらないNTT技術史料館を取り上げます。ここも行ったのは2年ほど前のことになります。
NTT技術史料館(NTT History Center of Technologies)、電電公社時代のものも含めて膨大なコレクションです。
開館が木曜日と金曜日の午後のみと少なく勤め人だと行きづらいのが難点ですが、他の日に特別公開されることもあります。
場所はJR中央線三鷹駅と西武新宿線の東伏見駅の間、三鷹からはバスもあるようですが、私は散歩のかねて三鷹から歩いてみました。
依佐美送信所記念館 (その2)
昨日は送信機のメイン部分を書いたので、今日は操作パネル類です。
これは小部屋の中にあった操作卓です。
普段は閉めているようですが、中も見せてもらえました。
操作卓の後ろは壁一面がパネルになっています。
この送信所には元々2セットの機器があったのですが、保存されているのは1セット分です。しかしこのパネルは2セット分残っています。中央の角型メータの左側がNo.1の分、右側には同じものが対称に並んでいます。