2018-10-01 23:57 — asano
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これ最初は買うつもりなかったんですが、国内ショップのカタログで見かけてそこそこ安かったので買ってしまったのでした。
このNational SemiconductorのNS32082D-10は同社のプロセッサNS32016用のMMU(Memory Management Unit)です。NS32016の他 NS32032,NS32332にも使用できますが、NS32332の4GBアドレス空間は活用できない(そのためにNS32382がある)ので注意が必要です。
1985年製の10MHz版ですね。
以前書いたようにデータバス・仮想アドレスバス・物理アドレスバスをマルチプレクスしてピン数の節約とMMUをオプションにした場合の扱い(MMU無しの場合は仮想アドレスバスと物理アドレスバスを繋ぐ必要がある)を簡単にしています。それでも48ピンもあるのですが...
National Semiconductorの石は裏側にもマーキングがあることが多いので裏も見てみます。
「L-47658(L)」「/S 820」とありますが、意味はわかりません。
今さらNS32000シリーズで動かせそうなOSの心当たりはないですし、メモリ空間を拡張する必要もないのでMMUなどつけてもあまり面白くはなさそうです。でもデータシートを見ているとおまけ機能としてデバッグ用のブレークポイントがありました。
仮想アドレスまたは物理アドレスを指定し、そのアドレスから命令をフェッチしたとき・データを読み出したとき・データを書き込んだときという条件でブレークできます。これを2箇所設定可能で、片方はさらにn回目でブレークさせることもできます。
データに条件はつけられませんが、登場した時代を考えると強力な部類でしょう。
参考文献・関連図書:
NS32082-10データシート, National Semiconductor.
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