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SN75188とSN75189


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便利なMAX232登場前には定番だったTIA/EIA-232のドライバ・レシーバが出てきました。

SN75189AN
Texas InstrumentsのSN75189AN、4回路のレシーバが入っています。

各回路毎にスレッショルドを変更できる点がMAX232などより優れていますが、実際に必要になることはあまり無かったように思います。

MC1489L
こちらはMotorolaの同等品(ってこっちが本家かな)、MC1489Lです。パッケージはセラミックのCERDIPです。

最近は大抵プラスチックでいけるようになったようでセラミックのは滅多に見なくなりました。

MC1488/75188N
これはMC1488と75188Nの併記という変わったマーキングがされていますね。

最新のデータシートにはそれぞれ現行品として記載されていますが相違点が見当たりません。同じものを別型番で供給していると言うことなのかな。

型番の謎はさておき、機能を見てみると4回路のドライバです。3回路分は2入力NANDで残りは1入力になっているのはパッケージのピンを有効に使おうとしたためでしょう。

チャージポンプなどは持っていないので正負の電源が必要です。

規格を満たすためには±7.5V~±15Vですが、±5Vで代用してしまうこともありました。Z80ボード 3号機もそうしています。

アナログ系でもなければ負電源は他に必要ないことも多いですから、MAX232系が使えるならこれを使いたいとは思いませんね。実際、MC68kボード以降は私は使っていません。

ドライバとレシーバが別というのも不便な点です。コンソールくらいならTXD,RXDだけでも何とかなりますし、PCのような9ピンのコネクタではドライバとレシーバが2つずつあれば足ります。この点でもドライバとレシーバが2つずつ1パッケージになっているMAX232はちょうど良いデバイスでした。

参考文献・関連図書: 
MC1489,MC1489A,SN55189,SN55189A,SN75189,SN75189Aデータシート, SLLS095D, Texas Instruments.
MC1489,MC1489Aデータシート, ON Semiconductor.
MC1488,SN55188,SN75188データシート, SLLS094C, Texas Instruments.

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