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Z-80ボード 3号機 (4)


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3枚目の基板はI/O基板です。製作当初はこの基板は無く、2枚構成でした。


左側のコネクタはシリアル通信用のD-SUB 25ピンのコネクタ、そのままでは通常のユニバーサル基板にはつかないはずですが、台座を壊して無理やり付けています。

その右にある3つのソケットはプリンタバッファにしようとパラレルポートを2つ(入力用と出力用)を作りかけた名残り。40ピンの方はZ80-PIOか8255だと思います(途中まで配線されているのでピン配置調べたら8255でした)。裏側の左上と右上にGNDだけが配線された痕跡がありますが、コネクタを付けた跡でしょうか。当時のプリンタ用のパラレルならアンフェノール14ピンの可能性が高いですが、どうやって付けようとしたのか思い出せません。

表側に戻って40ピンソケットの下の段を左側から、MC1488PはRS-232のトランスミッタ、その右のSN75189ANはレシーバです。今では当たり前になったMAX232はまだ無かった(少なくとも個人では簡単に入手できなかった)のでこの88/89のペア(MC1488互換の75188、75189互換のMC1489があった、要はメーカごとの型番の付け方の問題)を使うのが一般的でした。そしてこの88は正負の電源を要求するので負電源を供給するための線が左側に出ています(青と黒)。

右のF74LS241PCは8ビットの入力ポートです。

次の段左側から、D8251ACはUSART(シリアル通信のコントローラ)、非同期専用のUARTが多い中これは同期通信も対応していますが、ここでは非同期のみ使用しています。そういえばこの8251、「ソフトリセットかけるのにオマジナイがいる」と書かれることが多いのですが、状態遷移を考えれば当然の処理で断じて「オマジナイ」ではないです。

右側にSN74LS04ANとHD74LS139P、74LS139の方はアドレスデコーダです。

その右は設定用のスイッチ、何の設定に使用していたのかは記憶に無いですが、一部はボーレート設定ではないかと思います。ここのケミコンも足が腐っていますね。

下の段左側は2枚目にもあったLH0082A Z80A-CTC、これはボーレートジェネレータと割り込みコントローラのはずです。上の8251をZ80ファミリのZ80A-SIOにしていれば直接割り込み出せるのですが、当時Z80-SIOは(Z80-DMAと並んで)異常に高価なデバイスでした(もちろん高性能ではあったのですが)。店頭価格では8251やCTCの5倍くらいしたのではないですかね。

右のSN74LS93Nはボーレート用の分周器ですね。このデバイス電源ピンが変なところに出ていて、電源だけ先に配線したりするとき要注意な奴でした。

右端の金属パッケージはボーレート用の発振器、この頃の私には4MHzを13分周するという発想はなかったようです。


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