2019-01-22 23:49 — asano
PC用マザーボードを取り上げるのは久しぶりです。これまたかなり古いものになります。
ASUSのVL/I-486SV2Gです。名前からわかるように80486用でATフォームファクタ、SIMMが72ピンであることとVLバスということから80486用としては後期のものですね。
拡張スロットは16ビットISAが7本、うち2本はVLバスになっています。今と違ってオンボードデバイスはATキーボードくらいなので、このスロット数はそう余裕があるわけではありません。
最低でもVGAボードとマルチI/Oボード(HDD, FDD, シリアル, パラレル)の2枚は挿さないとPCとして成り立ちません。さらにサウンドとネットワークを積むならもう2枚、これで半分以上が塞がります。
スロットの間にも74シリーズのTTLが配置されています。まだDIPが使われていますね。
左下のラベルが張ってあるのはBIOSのROMです。剥がしてはいませんがCERDIPなので窓付きのUV-EPROMのはずです。
その上はマーキングが読めませんがキーボードのインターフェイスです。
基板右上に行ってCPUソケットはSocket 3、まだCPUファンは必須ではありませんでした。その下のSiS85C471がいわゆるチップセットです。
さてこんなボード今さら使い道などはないのですが、ちょっといい部品が載っています。それはSiS85C471の右に1つ、基板右下に8つもあるW24257AK-15です。これ32k×8bitのSRAMで、アクセスタイムが15nsという高速品です。ソケットになっているのが嬉しいです。
以前謎のVLマザーボードで取り上げた2枚にも同じように載っていたから結構な数になります。
参考文献・関連図書:
VL/I-486SV2G,VL/I-486SV2GX4マニュアル, ASUSTek Computer.
85C471データシート, Silicon Integrated Systems.
W24257Aデータシート, Winbond Electronics.
関連項目:
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