2019-01-26 21:14 — asano
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前回に引き続き「明治150年記念 日本を変えた千の技術博」をお送りします。今回は計算機編です。
地震波の解析用に作られたアナログ計算機、SERACです。
真空管式で1961年製です。入力はフィルムに記録された地震波形を光電管で読み取り、結果はペンレコーダで出力されます。
残念ながら内部構成などの説明はありませんでしたが、一般的なアナログ計算機であれば加減算器・積分器・微分器などをパッチコードで接続してプログラミングします。
そういえば学生時代に実習でアナログ計算機やりましたね。IC時代のものですから卓上サイズでした。
日立のHITAC 5020、1964年製のトランジスタ式です。これはディジタル計算機。
右の扉にはモジュールが並んでいます。左側も同様ですが扉を開いて裏側の配線がわかる展示になっています。ざる蕎麦状というか鳥の巣状というか、あまり綺麗に配線しようという感じではないですね。
探したところ『日立評論』に命令表などの資料がありました。
突然身近になりますが、Intelの発売していた開発キットもありました。
上側は主要デバイスがブロック図にあわせてパックされています。この写真では型番まで読めませんが以下のものが入っています。
左上はCPU周辺で、D8224 Clock Generator, C8080A CPU, C8228 System Controllerの3つです。
中央上はROM関係です。P8205はデコーダで74S138あたりと同等のようです。2つのUV-EPROMはC8708、見慣れない型番ですが2708と同等と思われます。
右上はRAM関係、P8205の他にP2111-1 256×4bitのSRAMが2つです。台紙には8111とありますが同等でしょう。
中央下はC8255-8、右下はC8251です。A無しですね。
セイコーの腕コン UC-2000シリーズもありました。
腕時計のようなものがUC-2000で、プリンタのついているいわゆる「母艦」がUC-2200で開発などが行なえたはずです。パンフレットの写真に出ているキーボードはUC-2100ですね。
以前パンフレットを取り上げたエプソンのRC-20は腕時計型の本体のみでプログラムの実行までできたのですが、これは本体だけでどこまでできたのかな? 表示だけだったかな。
1984年発売だったので35年前です。
というわけで電気関係のものをいくつか取り上げてみました。「千の」の名前のとおり膨大な展示があります。まだ期間も残っているので、もう一度くらい回ってみたいですね。
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