2019-03-12 22:55 — asano
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確定申告の締め切りが迫っていてこんなことをしている場合ではないのですが...
先日のN8X300を動かすために何が必要か考えてみました。
データ用RAMは専用のN8X350を入手できています。
やはりバイポーラのSRAMで、256×8bit構成です。N8X300のデータ用メモリ空間は256×8bitが2バンクなのでこれ一つで片方を埋めることができます。
このRAMの面白いところはアドレスラッチを内蔵しているところ、アドレスとデータのバスを並列にしてN8X300のIV0~IV7に直結が可能です。ファミリなので他の制御線もそのまま接続できます。
プログラム用ROMはどうしましょう?
せっかくCPUもRAMもバイポーラなのでROMもそうしたいところですが、バイポーラのROMはヒューズタイプしかありません。入手困難なROMを使い捨てにしていくのはさすがにつらいでしょう。ライタも用意しなくてはなりません。
バイポーラをあきらめればUV-EPROMやFlash EEPROMが使えそうです。最高クロックのときに要求されるアクセスタイムは80ns、現役当時はUV-EPROMでは無理でしたが、今なら55nsや70nsのものが入手できます。
前述のN8X350を並べておいて、実行前に何らかの手段でプログラムを書き込む手もあります。手動DMA(いわゆるスイッチパチパチ)や紙テープリーダを自作するなら全バイポーラも可能かもしれません。
プログラムが短ければダイオードマトリックスなどでROMを作るのもありかもしれません。
まぁMOSのROMを使うのが現実的です。
I/Oは参考回路を見ると専用の8T32を使うのが一般的だったようです。これなら今でも比較的安価に入手できそうなので注文しようかと思ったのですが、ちょっと気になることがありました。
回路図にアドレスデコーダが見当たりません。8T32の内部ブロック図を見るとデコーダを内蔵しているようです。データシートをよく読むと、アドレス1~10は常備、11~50はリードタイムが長いというようなことが書いてあります。さらに最後のほうにはアドレスのプログラム法が載っていました。
どうやらアドレスは書き込まなくてはいけないようです。これもバイポーラなので書き換えは不可能なはず、ROMと同じ問題にぶつかってしまいました。現役当時ならプログラム済みのものも買えたのでしょうが今は無理です。どうせ少数しか使わないので何種類か書いておいて使いまわす手もありますが、そのためにはライタを作らなくてはなりません。
調べてみるとアドレスデコーダ無しの8T31というのもありました。外部にアドレスラッチとデコーダが必要になりますが、これなら買ってきてそのまま使えます。ところがこれは入手性が悪いようなのです。
がんばってTTLで組むのが良さそうです。
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