2020-06-10 23:55 — asano
カテゴリー:
EMILY Boardの12/16ビットワード対応を始めたのですが、意外に大規模な変更になってしまってだいぶ時間がかかりそうです。
ということで今回は最近入手したデバイスを取り上げようと思います。
Texas InstrumentsのTMS9902ANL、ACC(Asynchronous Communication Controller)と呼ばれるものです。いわゆるUARTですね。
この手のデバイスで18ピンというのは少ないですが、これはパラレルバスではなくCRU(Communication Register Unit)というシリアル通信でCPUと接続するためです。それでも10本ほどの線が必要ですが...
CPUとの接続がこのように特殊なためTMS9900ファミリ以外には使いにくいと思います。
裏側はこんな感じ、あまり特徴はないです。
実は今回このTMS9902は10個入手していたものの一つなのでもう1枚別のものの写真を載せておきましょう。
下のほうはみ出して切れてしまっており、リマーク品の可能性もありますね。個人的には正常に動作してくれれば許容範囲です。
さてこれ購入した理由はTMS9995ボードに搭載しようと考えたためです。EMILY Board経由でターミナルは足りていますが、一度CRUを使ってみたいなと。
マニュアルによればハードウェアはこのTMS9902とアドレスデコーダがあれば良さそう、CRUを他に使わなければデコーダも省略可能かもしれません。
ソフトウェアはまだよくわかっていません。TMS9900ファミリのCPUにCRUの専用命令があることまでは確認していますが、詳細はCPUのマニュアルを読み直す必要があります。
参考文献・関連図書:
"TMS 9902 Asynchronous Communication Controller", Texas Instruments.
Add new comment