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uPD78C10


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μCOM-87シリーズはQuad in-line Packageで取り上げたμPD7800Gがありますが、シュリンクDIP品を見かけたので買ってみました。


μPD78C10ACW、μCOM-87ADファミリの一員です。NECの独自アーキテクチャのいわゆるワンチップマイコンです。

レジスタセットはBC, DE, HLなどというのがあって、しかも2セットを交換できるなどZ80によく似ています。命令は(まだデータシートを流し読みしただけですが)ニーモニック数が多い印象ですね。

μCOM-87/ADファミリはサポートする命令によっていくつかのグループに分かれます。

  1. μPD7800~μPD7802(140命令)
    ベースとなるもの。
  2. μPD78C05, μPD78C06(101命令)
    1.をCMOS化して簡略化したもの。汎用レジスタの数が半分になっています。どことなくMC6805に似た雰囲気を感じます。
  3. μPD7807~μPD7809(165命令)
    1.に16ビット演算命令などを追加したもの。USARTも追加されました。
    μPD78P09というUV-EPROM内蔵品もあります。
  4. μPD7810, μPD7811(158命令(153命令とする資料も))
    これは3.を簡略化したというよりは、1.から別に進化したもののようです。USARTの他A/Dコンバータも内蔵しておりμCOM-87ADと呼ばれます。
    μPD78PG11というピギーバック品もあります。
  5. μPD78C10~μPD78C12, μPD78C14(159命令(154命令とする資料も))
    4.をCMOS化したもの。低消費電力状態に入るためのSTOP命令が追加されています。
    μPD78CG14というピギーバック品や、μPD78CP14というUV-EPROMあるいはOTP-ROM内蔵品もあります。


裏側は普通ですね。「12」「A2」の刻印があるのみです。

ところでμPD7800Gあるのにこれに手を出した理由はいつかCPU判別書きたいもありますが、メインはそのパッケージですね。

はじめはQUIP品でボード作ろうと思っていたのですが...

当初外側の列を通常のユニバーサル基板に挿して、内側はくり貫いておいて別の基板を切って重ねれば、などと考えていたのですが、よくよく資料を見ると列間も100milの倍数になってないではないですか。

あとは秋月に売っている1.27mmピッチのユニバーサル基板は使えそうですが、あれはランドが小さくて配線しにくいんですよね。

最近では使われないパッケージなので変換基板の類も無いようです。

そんなわけでずっと後回しになっていたのでした。シュリンクも厄介ですがこれはまだ変換基板などが手に入るので近々着手するかもしれません。

参考文献・関連図書: 
"1983/1984 Microcomputer Catalog", NEC Electronics.
"1987 Microcomputer Data Book 1/2 Single-Chip Products", NEC Electronics.
"1990 Single-Chip Microcontroller Data Book", NEC Electronics.
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