2016-12-12 12:35 — asano
これは以前、とある場所で入手した蛍光灯用の電子安定器です。かなり特殊なものですよ。
これが外観、仕様やら結線がいろいろ書かれていて、特殊なものであることがわかります。
- 「avtech」というのはメーカ名でしょう。シアトルにある会社ですね。
- 「ELECTRONIC BALLAST」は電子安定器のことです。
- 「BOEING PN: S283U008-16」 えっ、ボーイング型番?
- 「MFR PN: 8171-1」 これは製造メーカ型番です。
- 「WEIGHT: 0.65 LBS」 重量まで書いてあります。300g程でしょうか。
- 「US PATENTS ...」アメリカの製品では特許番号がずらっと書いてあるのはよくあること。
- 「DATE MFD 91081」「SERIAL NO. 30735」 製造日とシリアル番号
ということでこれは航空機用の機器のようです。おそらく「avtech」の「av」はAviationからとられていて航空機用の部品を専門に作っているのでしょうね。
結線のところにも、115V AC / 400Hzなどとあって、特殊な仕様のものだとわかります。
カバーを外してみたら基板の一部が焼けていました。これが廃棄された原因かもしれません。
2本あるL断面のは基板のスペーサであるとともに外装に固定するネジ受けを兼ねています。
上下の基板の実装高の凸凹を上手く組み合わせてコンパクトにおさえていますね。
左のマイナスネジはコイルの調整用でしょう。
ここで上下の基板が接続されていますがたったの7ピン、上手く分離していますね。
左下には最近あまり見かけないメタルカンのトランジスタがいます。
右下のネジ穴の2つある板はコイルをがっちり囲んでいて外装に固定できるようになっています。よほど振動が激しいのでしょうか。調整ネジがついていたのはこのコイルです。
写真左下のクリーム色の6ピンDIPは電源回路の定番、フォトカプラのようです。
こんなものをどこで入手したかというと成田(正確には芝山町)の航空科学博物館、年に2度ほどジャンク市を開催していまして色々なものを入手できます。機内食用のカトラリーとかの小さなものからこのような部品類(計器盤などはかなり高価です)、コックピットの椅子とかプロペラまで売っていますよ。
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