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YE-DATA YD-580 1354


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今回はPC-8801mk2に内蔵されていたフロッピーディスクドライブです。

YD-580
5.25インチの両面倍密(2D)のディスクドライブ、容量はフォーマットによって若干変化しますがPC-8801の最も一般的なフォーマットだと40トラック×2 (両面)×16セクタ×256 = 327680バイトとなります。

フロッピーディスクはラベル面を上にして挿入します。

右奥の四角いのがヘッド駆動用のステッパですね。
ヘッドの位置決めは原点(トラック 0)を光センサで読んでいる以外はオープンループ制御になります。

YD-580 下面
左上がステッパです。
中央の黒い部分にヘッドが載っており、上下にスライドします。
右上はヘッドをディスク面に押し当てるためのソレノイドでしょうか。

下の大きな円盤がディスクを回転させるためのスピンドルモータです。

YD-580 背面
ラベルでこれがYE-DATA製のYD-580 1354であることがわかります。「YD-580」が薄型(昔はこれの倍の厚みのものがありました)で5.25インチ2Dのドライブを表していて、「1354」が細かい仕様を表しているはずなのですが、YD-580の1354以外は見た記憶がありません。

基板上の「TM」とシルクのある7連のスイッチはターミネータでしょうか。PC-8801mk2ではデイジーチェイン接続ではないので両方のドライブともターミネータはONになっています。
右のジャンパは左からDS0, DS1, DS2, DS3, HS, HMで右端のMXはランドだけですね。
DS0~DS3はDrive Select 0~3のどれに応答すべきか決めるものです。PCではここは弄らずにFDDリボンケーブルの一部を捩じっていました。このPC-8801mk2でも両ドライブともDS0になっていてメインボード上で入れ替えているのでしょう。本来の使い方は1本の(細工の無い)リボンケーブルにドライブを4台まで接続してそれぞれ重複しないようにDS0~3を割り当てるものです。
HSとHMはヘッドをロード(ディスク面に接触)するタイミングを決定するものです。HSだとDrive Selectでこのドライブが選択されたときにヘッドをロードします。HMだMotor On信号でスピンドルを回転したときにヘッドロードすることになります。
MXは何かの試験用かと思いますが、詳細はわかりません。

もう一点、フロッピーディスクドライブで見ておかなければならないことがあります。それはデータセパレータ(VFOと書いたほうがわかるかも)を内蔵しているかどうかです。これはコントローラ側に搭載するか、ドライブに搭載するかがあり、どちらにも無かったり両方にあったりすると動作しません。というかどちらに搭載するかによって信号線が一部異なっています。
例えばPCの世界ではコントローラ側に持つことになっています。NECのPC-8801やPC-9801の8インチはドライブ側に持つことになっています。ではこのPC-8801mk2ではどちらでしょうか。このYD-580 1354はPCでも使えるとの情報があり、それを信じるならドライブ側には無いことになります。ですがPC-8801mk2のメインボード(明日掲載予定)にもデータセパレータ用のICが見当たらないのです。


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