2016-12-31 23:10 — asano
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これは昔、富士通のパソコン FM-7で使用していたFDCのボードです。
FM-7の拡張スロットは小さいのでここにはバスバッファ等のみを置き、FDC回路は外付けのフロッピーディスクユニット内に置くようになっていました。これはそのFDC回路のボードです。
「Logitec LFD-550II FM」とあるのはおそらく外付けフロッピーディスクユニットの名称です。
私はこの基板と拡張スロットに挿すIFボード等を知人から譲り受けてむき出しのまま使用していました。
写真右の灰色のコネクタにはIFボードへのケーブルを接続します。下に伸びているリボンケーブルは2台のFDDへ行きます。下に見えている黒いコネクタは3,4台目の増設ドライブ用のものです。
裏返してみるとFDDへのリボンケーブルは基板に直接接続されていて外すことはできない構造です。PC-80S31KやPC-8801mk2も同じような構造でしたね。ケースも決まっていてケーブルを交換する必要は無いとの判断でしょうか。
中央の大きな40ピンのIC MB8876AがFDC (Floppy Disk Controller)です。前に紹介したMB8877の親戚で、MB8877の正論理のデータバスを負論理に変えたものがMB8876、それの改良版がこのMB8876Aということになります。正論理のMB8877の改良版MB8877Aというものも存在します。
右下のSED9420CというのがデータセパレータのICです。周辺にC,R類が多く(色帯5つの高精度の抵抗もありますね)ロジック回路とはちょっと違った雰囲気なのはアナログPLL方式の回路だからです。YD580 1354はデータセパレータ付きなのか?ではこの特徴を元にデータセパレータを探そうとして失敗していますが、ディジタルカウンタ式のデータセパレータが使用されていてアナログ回路がなかったためです。
基板左側にも74LS123付近に似たようなパーツがいますね。これらは一種のタイマ回路で、ヘッドロード・モータのOn/Offなどに使用していたものと思います。今から考えるとソフトで制御したほうが良さそうに思えますが、マルチタスクではなかった当時はこちらの方が確実だったのでしょう。
2017-01-06追記:
拡張スロットに挿すIFボードはスロットに挿さった状態でFM-7本体とともに発見されました。
載っているICは74シリーズのみです。パスコンがまだ積層セラミックではなく普通のセラミックコンデンサですね。
裏面にはこれといった点はありません。
ドライブユニットへの線はシールドの無いリボンケーブルです。
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