2017-01-04 15:57 — asano
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またも懐かしいものが出てきました。
これは電磁カウンタと呼ばれるものです。電気のパルスを数えるものですが、今や電子式(液晶やLED表示)に置き換わってしまい、このような機械式は珍しくなりました。
これは3桁のもので、左のボタンを押すことで「000」にリセットすることができます。
ラベルが見える後上方から見てみます。
製造メーカの「Hokuyo Automatic Co,Ltd」は北洋電機株式会社です。今でも電磁カウンタは製造し続けています。
「AC-NEA 3」が型番、これの姉妹機種のAC-NEA4(4桁), AC-NEA6(6桁)は現行機種です。これはDC 12V仕様ですが、現行はAC 100V, AC 200V, DC 24Vの3電圧のみです。
20 cpsは20 Count per secondで、機械式の割には意外と高速にカウントできます。
よく見るとカウンタメカは4桁あって上の桁を隠しているようですね。
これは反対側、下から見たところ。
半分がカウンタメカで残り半分が駆動用の電磁石といったところですね。よく街で通行人を数えたりに使われている手動のカウンタを電磁石で動かしているといった感じでしょうか。
今でも使われるというのは、それなりにメリットもあると思うのです。
- 電源を供給していなくてもカウント値が保持される
- 電源を供給していなくてもカウント値を読むことができる
- ノイズに強い
など
さてこれがどうして「懐かしい」のかというと、秋葉原で初めて買ったものがこれだからです。
電子工作を始めた頃は、ちょうどその頃開店したばかりの「東急ハンズ 渋谷店」で部品を購入することが多かったです。電車1本で行ける便利さと、小学生の工作程度には十分な品揃え(半導体も有名なものは買えました)があったからです。安定化電源 (切替式)の部品なんかもここで買ったはずです。
そのうち特殊なものが欲しくなって秋葉原へ行くようになるわけですが、その第1号がこのカウンタなのです。
記憶が曖昧なのですがたしか科学教材社でLX-3400使用のキットを買った後で、着いてみるともう暗くなりかけていて駅近くの店(田中無線電機)で見つけて値段を他と比較することも無く急いで買って帰ったのではないかと思います。
それからは頻繁に通うようになりました。
そして極めつけは中学に入学してからです。地下鉄丸の内線を使った電車通学になりお茶の水駅を通るようになると、毎日のように帰りに寄るようになります。お茶の水から1駅歩けばお金がかからないので特に用がなくても時間があれば寄っていました。
あの国鉄同時多発ゲリラ事件の日も、国鉄は使っていなかったのでほぼいつも通りに学校に着きました(正確には最寄り駅で戻ってきた友人に聞いて引き返しました)。当然のことながら休校になったので、その日もやはり秋葉原には寄ってから帰りましたね。
高校以降はさすがに途中下車で行くことはできなくなりましたが、現在に至るまで週一度くらいのペースで行く習慣は続いています。
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