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古いTTLたち


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ロジックICの主流はすっかりCMOSに取って代わられましたが、それ以前に使われていたTTL(Transistor Transistor Logic)のICたちをいくつか。


まずはFairchildの9002DCです。今となっては珍しいCERDIP、1974年製です。

これはFairchild独自の9000シリーズと呼ばれるもので、機能コードは74シリーズとは別物ですが混用は可能です。速度・消費電力的には74と74Hの間で出力段が強化されています。

この9002はQuad 2-Input NAND Gateです。ピン配置は7400と同じ。


次は日立のHD74LS74Aです。

昔は日本の半導体メーカの大半は汎用ロジックICを製造していましたが、今も続けているのはルネサスと東芝(CMOSのみ)くらいでしょうか。それから民生用の74LSなどでもCERDIPは普通にありました。

5A3だから1975年か1985年の1月の製造だと思います。75年にA付きはあったのかな。こういう長く製造されているデバイスの資料は新しいものは簡単に見つかる(これもルネサスのサイトからまだダウンロード可)のですが、いつからあるのか調べようとしても古いものはなかなか見つかりません。


三つ目、D100Dとは見慣れない型番ですが、ロゴは旧東側のTTLの74H00と一緒です。東ドイツのHFO製ですね。

リンクのページによるとD100はSN7400相当で、末尾のDはプラスチックパッケージらしいです。セラミックのはC。

PNがデートコード、1982年11月製造と思われます。これは東ドイツの一般的な表記のようです。

リサイクルマークのような△1は何でしょう?

参考文献・関連図書: 
”Fairchild TTL Family", September 1971, Fairchild Semiconductor.
関連項目: 

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