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スマートメディア RAWアクセスツール


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これは昔製作したスマートメディアにRAWアクセスするためのツールです。

RAWアクセスツール
緑のサブ基板がスマートメディア用のソケットが載っているピッチ変換基板、裏側にソケットがあるのでスマートメディアはそこに挿入します。
左奥はシリアルのコネクタでPC等に接続します。
隣の黒いジャックはACアダプタ用です。

基板 表側
基板の表側、ピッチ変換基板を外したところです。

上のSIPEX SP232ACPはMAX232と同様のチャージポンプ付きのトランシーバです。
左下には7805と317がいますね。それぞれ+5Vと+3.3V(スマートメディア用)の電源を作っています。7805があるということはACアダプタは8V以上のものが必要なはず。青い四角のものは多回転型の半固定抵抗で+3.3Vの調整用。
中央下にあるダイオードと抵抗の群れは+5Vのマイコンと+3.3Vのスマートメディア間で信号レベルを調整するクランパ回路ですね。
右端のAT90S8515-8PCはAtmel製のマイコンです。8515の左上の6ピンコネクタは8515のプログラム書き換え用のISPコネクタです。

基板 裏側
これも残念ながら回路図はありませんが、ちょっと+3.3Vラインを追ってみたところスマートメディアの電源はON/Offできるようになっていたので活線挿抜は一応考慮したようです。

回路図無しでソースコードがあってもしょうがないかもしれませんが、念のためリスティングファイルを載せておきます。
アセンブル時の日付は2001年になっていますので、製作もその頃と思います。

USB接続のカードリーダがあるのになぜ製作したかというと、スマートメディアとしてではなく単なるNAND Flash ROMとしてアクセスしたかったから、そしてアクセス回路の確認・検討に使いたかったからです。

スマートメディアというのはメモリカードであると同時にICパッケージの一種とも言うことができます。SDカードもメモリースティックもコンパクトフラッシュも、メモリとコントローラのICを基板に実装してカード状のケースに収めていますが、スマートメディアはメモリチップがそのままカード状に樹脂封入されたようなものです。インターフェイスもNAND Flash ROMの信号がそのまま端子になっています。ICと同様のデータシートも存在し、パッケージがFDC-22A, FDC-22Cなどと馴染みの無いものになっていることと、スマートメディアとして使うためのフォーマットに関する注意があることを除いてNAND Flash ROMのものと一緒です。型番も例えばTC58V64ADC(スマートメディア)に対してTC58V64AFTはTSOPのNAND E²PROMです。

当時、個人で入手が容易な大容量のROMはスマートメディアだけだったので、メモリとして使ってみたかったのです。それで回路の検討用として、その後はメモリへのアクセスツールとして使うことを考えてこれを作ったわけです。

そもそも一般のカードリーダはあくまでもスマートメディアのメモリカードとしてのフォーマットに則ったアクセスしかできず、単なるメモリとしてのアクセスはできません。もちろんそのフォーマットにあわせて使えば良いのですが、その辺りの情報は非公開で個人には手が出せません。

そうこうしているうちにSDカードが安くなり、MMC互換のアクセス方法がわかるとスマートメディアを使う理由は無くなっていきました。必要なI/Oポートの数も断然SDカードのほうが少ないですし。

添付ファイル: 

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