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Motorola MC68882


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今回はXC68030とよくペアで使われたFPUです。

MC68882
これがMC68882RC25A、PGAパッケージの25MHz版です。他にPLCCとQFPのものが出ていたはずで、PLCCは持っているかも。

MC68882は以前紹介したMC68881の改良版でピン配置も命令も互換です。基本的に挿し換えればそのまま使えるはず。「基本的に」と書いたのは、未確認ですがFSAVE, FRESTORE命令でスタックに積まれる内部状態は異なっている可能性があり、これを直接操作するようなソフトウェアは影響を受けるから。そんなソフトウェアが実際にあるかは疑問ですが、デバッガとかであればフォーマット番号くらいは参照していても驚きません。

MC68881は16MHz, 20MHz, 25MHzの各版がありましたが、MC6882では25MHz, 33MHz, 40MHz, 50MHzと上にシフトしていますね。MC68882の16MHz, 20MHz版も存在するとの情報もありますが、私は見たことはありません。

MC68882 底面
MC68881とピン互換ですから当然底面は一緒です。

このMC68882はXC68030と一緒に出てきたのでSun3かNEWSあたりのワークステーションから抜いたものと思います。

せっかく揃っているので動かしてみたいですが、XC68030を動かすのは結構大変そうです。やるならこんな感じでしょうか。MC68882は32ビットバスで接続、ROMはダイナミックバスサイジングを利用して8ビット接続(ROMを1つにすれば分割して書き込む必要もなくなります)します。RAMは256kか1Mを4つ使って32ビット接続するか、1Mか4Mを1つ8ビットで接続するかですね。1Mが1つでもCP/M-68Kは動かせます。ダイナミックバスサイジングの関係で(特にRAMを32ビット接続するなら)74LS,74HC等で組むのは現実的ではないので最低限GALかCPLDの使用は必要でしょう。

参考文献・関連図書: 
MC68882データシート, Motorola.
『MC68881ユーザーズ・マニュアル』電波新聞社.

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