2017-06-22 22:22 — asano
「PC-1261」から1年以上経ちましたが、分解編がまだでしたのでお送りすることにしました。
前回ハードカバーは未発見だったので最初に載せておきます。
よく見ると液晶の右下に染みができてしまっていますね。
裏ブタを開けたところです。ここまでは電池交換に必要なので、通常の運用ですね。頻繁に開けていたので外側のネジ2本は「+」が削れてほとんどすり鉢のようになっていました。
左上の丸いツマミはコントラスト調整です。左下の細長い溝はCE-125Sに取り付けたときに機械的にロックするためのものですね。すぐ上の穴はRESETです。
電池のスライドはPC-1248と異なりロック式にはなっていません。
中央にはサブ基板があります。
電池スライドとサブ基板を外したところ、メイン基板の一部が見えてきました。コネクタが見当たりませんが、手前側の溝のところで接続するようになっています。
左のピンクのものが先ほどの溝にはまって両基板の間の信号を接続しています。金色のバネは電源でしょうか。
中央のSC613256は32k×8bitのROMと思われます。おそらくメーカは日立でしょう。右側に2つある5分割された円形のパターンは何なのでしょうか? 見たところ中央部分で繋がっているようですが... 中央に穴でも開けて切ったり、ハンダ盛って接続したりするのかな。
右上の黒い部分にはSRAMが入っているようです。うっすらと5つの四角が見えますので2k×8bit ×5で10kBという構成なのでしょう。
右下の40H138Fはアドレスデコーダでしょう。
メイン基板です。表裏がわからないので「裏ブタ側」と呼ぶことにします。
圧電サウンダへの線が短くて外せないのでこのように並べて撮影しています。テープが貼ってありますが、最初からあったのはサウンダのところの変色したものだけで、他は前に分解したときに貼ったものと思います。サウンダの接着が剥がれてしまったのと、基板側は根元で切れそうになったのでしょう。
左下のRESETはタクトスイッチとかではなく、金属板をハンダ付けしてありますね。
右下のSC61860A11がCPUです。詳細は非公開のはずですが、当時の雑誌には命令の解説等も載っていました。BASICにもPOKE, PEEK, CALLの各命令(これも公式には非公開です)があってアセンブリ言語でプログラミングすることもできました。
このCPUは8kBのROMも内蔵していたのですが、このROMの内容は普通には読めなかったと思います。BASICのPEEKはもちろん、アセンブリ言語で書いても駄目だったはずです。どこかで内蔵ROM内のプログラムからしか読めないと聞いたような、一種のプロテクトですね。
CPU下の青いのはクロックの振動子、768kHzのはずですが、クロックアップの記事もよく見かけました。これはオリジナルのままのはずですが。
右上の2つのSC43536LDも詳細不明ながら、LCDのドライバらしいです。
最初にも書きましたが、LCDにだいぶ染みができてしまっています。見える範囲では割れているようすは無いのですが。
右上の細長いパターンはモード切替スイッチです。
下にキートップが写っているのは... 基板を取り出すときに勢い余ってばら撒いてしまいました。細く繋がっていれば良かったのですが、すべてバラバラです。
最初の写真を参考に並べ直しです。
裏からでも上下は小さな突起でわかるのですがキーの種類はわかりません。崩さないようにそっと下から確認しながら作業を進めます。上の列だけ作業の目印か色が塗ってありますね。
左上はスライドスイッチです。
キーを並べ終わったらグレーのゴムシートを被せます。黒い部分が電気を通しパターンを短絡します。このシートの突起をキーの形状にすればリモコンなんかと同じ構造なのですが、キーにはこだわったようですね。
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