2017-12-06 23:57 — asano
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今日はもう一ヶ所行ってきました。
中部電力の「でんきの科学館」、基本的に子供向けの施設ですが無料なので行ってみました。
まずは「電気の旅」、送電・配電の展示です。
これは送電線用の懸垂がいしです。笠一つずつは独立していて必要な個数を繋げて使用します。裏側は雨や汚れで絶縁が悪くならないように襞になっています。
左端にチラッと見えているような一体になった長幹がいしというのもあります。これも必要に応じて複数を接続して使用します。
鉄塔から下がっている送電線は基本被覆線ではありません。
写真は「鋼心アルミより線」、中心の黒っぽい線が鋼線で機械的な強度を受け持ちます。外側はアルミ線で電流はここを流れます。全てアルミだと強度が不足し太くしなくてはならず、そうすると重量も増えてさらに強度が必要になってしまいます。一方すべてを鋼線にすると電気抵抗が大きくロスが増えてしまいます。それで両者の長所を組み合わせているのです。
もう一つが「でんき資料室」、歴史的な資料が集められています。
ここで面白い安全器を見つけました。
以前書いたように昔の安全器は中にヒューズが入っていました。ヒューズが切れてしまうと取り替えなくてはなりません。
これは複数のヒューズを入れておき、切れたら簡単な操作(おそらく紐を引く)で次のヒューズに切替えていく仕掛けです。
これが中のヒューズです。
8本のヒューズが入っていて回転して切替える仕組みです。もちろん一周させて全部が切れてしまったら交換が必要です。
東京にも「電気の史料館」という似たような(規模ははるかに大きい)施設がありましたが、福島第1原発の事故以来ずっと休館になってしまっています。
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