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電気の史料館 (前編)


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今回もまた過去に見学に行った博物館をお送りします。

空気遮断器
川崎の尻手駅の近くにある東京電力の「電気の史料館」です。川崎駅からシャトルが出ていたようですが、私は周囲を歩いてみたかったので歩いていきました。行ったのは2010年9月12日、ちょうどその半年後に福島の事故が発生して以来ずっと休館になってしまっています。

敷地は変電所の跡地(移転したのではなく今も地下にあるらしい)で周囲には送電線が集まってきています。

門を入るとこの空気遮断器が迎えてくれました。ここの変電所で使われていたものらしいです。
奥に史料館の入り口が見えています。

空気遮断器とは簡単にいうとスイッチのことですが、切った際に発生するアークを空気を吹き付けて消すことからこう呼ばれています。他には接点を絶縁油に浸した油遮断器、磁力を利用する磁気遮断器、六フッ化硫黄ガスを吹き付けるガス遮断器などがあります。
電力の世界ではスイッチ一つが大変なんですね。

ボイラー盤
これは火力発電所のボイラーを制御する制御盤です。古いもののようでアナログ式のメーターが並んでいますね。

タービン
これは当博物館最大の展示物らしい、旧千葉火力発電所のタービンです。国立科学博物館が重要科学技術史資料(未来技術遺産)に指定しているようです。

配管設計確認用の模型
柏崎刈羽原子力発電所の2号機/3号機の配管設計用に作られた模型だそうです。分割されていて人が入れる(展示では立入禁止ですが)ようになっています。これで縮尺は1/10です。

サーベイメーター
こんなものも展示されていました。事故で有名になったサーベイメーターですが、見学当時は近い将来話題になることなど知る由もありませんでした。

他に個人用の線量計やバッジ等もあったのですが、まともな写真が出てきません。開館したらもう一度見に行きたいものです。

発電所関係を見てきました。次回は送電関係のものを予定しています。


Comments

そういえば、実は私はここの近くに住んでいます。川崎行きのバスに乗ると、バス停名で「電気の史料館入口」というのがあり前から気になっていました。マンションの目の前で特にそれらしいものはなかったのでスルーしていましたが、今後行ってみようと思います。

閉館よりもずいぶん前に見学したことがあり、忘れられない思い出があります。
年配の方がついてくれて穏やかに説明してくれていたのですが、まさに遮断器のところでそんなにスイッチの入り切りって大変なんですか?と質問したところ、突然大変に決まっているだろ!と瞬間湯沸かし器的に激怒されてびっくり。電力の世界に素人ノー天気な失礼質問だったんでしょう。きっと現場勤務の頃は怖い管理職をされていたんだろうなどと帰り道に思いました。

それはトラウマものの体験でしたね。
確かにスイッチ切るのは大変ですが、そこで激怒するのは案内役としてはいかがなものかと思いますね。専門家相手の施設ではないのですから「家庭のスイッチはよくても大きくなると大変なんですよ。***とか※※※な現象が起きるので云々」みたいな説明ができてほしいところ。

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