2018-01-09 22:21 — asano
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16セグメントのLED表示器もありました。
数字のみで良ければ7セグメントで十分ですが、英字もとなると足りません。
16進表示のための「A」~「F」であれば大文字と小文字を混在させることで何とかなります。日立のH68/TRのように「Z」まで表示できなくもありませんが、かなり無理があります。
そこで数字と英大文字が表示できるようにと考えられたのがこの16セグメントです。似たものに上下の横棒を分割していない14セグメントというのもあります。16セグメントだと右下の小数点(Dp)を入れると17になって扱いにくいですが、14セグメントに小数点なら15、さらにコンマ用にもう1つ追加しても16に収まります。
右下に切り欠きがありますが、1ピンは反対の左上なので要注意です。
裏返したところ、切り欠きは右奥なので1ピンは左手前です。
「TR371」とありますので、東芝のTLR371と思われます。
ピン数は18で、小数点含めて17のセグメントにコモンでピッタリですね。極性はアノードコモンです。
ところで7セグメントのセグメントの名称は次のように統一されています。
横棒(上) | a |
縦棒(右上) | b |
縦棒(右下) | c |
横棒(下) | d |
縦棒(左下) | e |
縦棒(左上) | f |
横棒(中) | g |
小数点 | dp |
ところが14,16セグメントはメーカ等によって異なっています。
上は東芝のデータシートによるセグメント名称です。左上にも点が見えますが、使われていないようです。
しかし他にもいろいろあります。以下はすぐに出てきたものを並べてみました。まだあるかもしれません。
TLR371 | 16-1 | 16-2 | 14-1 | 14-2 | |
---|---|---|---|---|---|
横棒(左上) | A | A1 | A1 | A | A |
横棒(右上) | B | A2 | A2 | ||
縦棒(右上) | C | B | B | B | B |
縦棒(右下) | D | C | C | C | C |
横棒(右下) | E | D2 | D1 | D | D |
横棒(左下) | F | D1 | D2 | ||
縦棒(左下) | G | E | E | E | E |
縦棒(左上) | H | F | F | F | F |
斜め(左上) | K | H | H | H | J |
縦棒(中上) | M | J | I | J | K |
斜め(右上) | N | K | J | K | L |
横棒(中右) | P | G2 | G2 | G2 | G2 |
斜め(右下) | R | L | K | L | M |
縦棒(中下) | S | M | L | M | N |
斜め(左下) | T | N | M | N | P |
横棒(中左) | U | G1 | G1 | G1 | G1 |
小数点 | Dp | Dp | Dp | Dp | Dp |
どれも左上から時計回りという点では共通です。
- TLR371(東芝)は紛らわしいI,J,L,O,Qを抜いて割り当てています。
- 16-1は7セグメントと極力あわせようとしています。「I」はさすがに抜いていますが、J,Lは使っていますね。
- 16-2も7セグメントに合わせており、「I」も気にせずに使っています。下のDの分割が逆になっていることに注意。
- 14-1は16-1と一緒、14セグメントなのでA,Dは一つになっています。
- 14-2はなぜか「H」を抜いています。
やはり7セグメントとは普及の程度が違いますね。広く使われていれば統一されていたのではないでしょうか。
参考文献・関連図書:
TLG370,TLG371,TLR370,TLR371データシート,東芝.
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