2018-04-10 23:05 — asano
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このところROMばかり取り上げてきましたが、今回はドットマトリクスのLED表示素子です。
SiemensのPD4435 5×7ドット4桁のLEDです。
これは単なるLEDのマトリクスではなくフォントROMを内蔵しており、CPUバスに直結可能となっています。各桁に相当するアドレスにASCIIコードを書き込むだけで表示できるのです。キャラクタLCDモジュールと似たような感じですね。
以前の勤め先でこれに類似のデバイスをデバッグ用に使っていたこともあります。初期化もいらず1バイト書き込むだけで表示出来るのでシリアルポートに出力するより簡単で、RTOS起動前のチェックには重宝したものです。ハードウェアも簡単なので新規基板の確認にも好都合でした。
欠点はとても高価なこと、デバッグ用も基板にはソケットだけ用意しておいて各自がLED挿して行ない、動くようになったら外して次に備えてとっておくという運用でした。一旦RTOSが動くようになったらそれ以降はシリアルや開発環境のデバッガ使ったほうが効率的ですから。
このPD4435も以前秋月で扱っていて500円だったから買ったもの、普通に買うと10倍くらいするようです。今でも入手は可能(秋月の扱いは終了しているので安くはありません)ですが、メーカーはSiemensからOSRAMに移っています。
ピンは600mil幅の20ピンDIPです。こんなソケットは普通は無いので1列のものを並べるか24ピンを流用するかですね。
参考文献・関連図書:
PD4435データシート, Siemens.
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