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Adaptec AHA-2940U


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今回はP65-MDDA8X64とともに出てきたAHA-2940Uを取り上げます。

AHA-2940U
Adaptec製のAHA-2940U、PCIバス対応のSCSIボードで20MB/secのUltra SCSI対応のものです。

前にDC-390Fのところで書いたように私はPCI以降はAdaptecのボードは避けていたので、これは「捨てるならクレ」で貰ったものだと思われます。なので私自身はこれを使ったことは無いはずです。

ボード上のパーツを見ていきましょう。

中央の大きなQFPはコントローラ、ラベルは剥がしていないので型番は不明です。ラベルの右下から「ec」が見えていますが、「Adaptec」の末尾と思います。

コントローラの左上に2つあるDallasのDS21S07AはSCSIターミネータですね。Dallasは今はMaximの一部になっています。

左端のコネクタ付近にある巨大なダイオードはTERMPWRの逆流防止、これが無いとPCの電源が切れている時に他のSCSIデバイスがTERMPWRを供給しているとそれがPCIバス側に流れてしまいます。
隣にある銀色のものは過電流保護のための素子です。

コントローラの左と基板右下にある20ピンのPLCCは何でしょう? ピン数的にROMは考えにくいのでPLDでしょうか。

右上のクリーム色のラベルは32ピンのPLCC、これはFlash ROMです。下にはSOPとDIPのパターンもあってどれでも実装できるようになっています。

裏側
裏側には部品はありません。

ブラケット
ブラケット部には外部用の50ピンコネクタが配置されています。

コネクタの上には「SE」の表示がありますが、これはSingle Endedの略ですね。ほかにHVD(High Voltage Differential)というものもありましたが、一般向けにはほとんど普及していません。HVDはケーブル長を長くとることが可能ですが、SEとの相互の接続性はありません。

後にUltra2ではLVD(Low Voltage Differential)が登場し、これはSEと相互に接続可脳になりました。

さらにUltra160, Ultra320(320MB/sec)と高速化されましたが、パラレル接続はUltra320で最後となります。それ以降はシリアル伝送のSAS(Serial Attached SCSI)に移っています。

参考文献・関連図書: 
DS21S07Aデータシート, Maxim.

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