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Tekram DC-390F


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またもSCSIボード、TekramのDC-390Fです。DC-390, DC-390Uもあるはずなので揃ってからと思っていたのですが、なかなか出てこないので今回はこのDC-390Fのみです。

DC-390F 表側
Ultra Wide対応で、ホストインターフェイスはPCIです。

コネクタは外付けドライブ用のCN1と内蔵16ビット用のCN2・内蔵8ビット用のCN3と3つありますが、同時に使用できるのは2つまでです。でないとこのボードのところでバスが分岐になってしまいますから。

中央のホログラムシールが貼ってあるのがSymbios製のコントローラ、剥がして確認はしていませんがおそらく53C875と思われます。

左に3つ並んでいるUCC5614DPは9ラインのターミネータです。SCSIの信号は制御用に9本、データはパリティ含めて9または18本なので、2つまたは3つでちょうどになります。

右上の32ピンDIPはBIOSのFlash EEPROMです。ラベルに「DC-390U/F」とありますが、DC-390UはWideではない8ビットバスの姉妹品、持っているはずなので発見したら取り上げる予定です。

53C875の資料によるとROMのアドレスは外部にラッチが必要だそうなので、ROMの下に2つあるのはそれでしょうか。

その右の4ピンDIPは設定記憶用のROM、おそらくは93C46と思われます。

40MHzの発振器はSCSIバスクロック用でしょう。

裏側
裏面にはラベルがあるだけで、特にこれといったものは見当たりません。

ブラケット部
外部へのブラケット部には16ビットのPコネクタが配置されています。

これを見てわかるとおり2つは配置できません。デュアルチャンネルのボードでは外部コネクタを1つにするか、特殊な小型コネクタを使っているわけです。

ところでPCでSCSIボードといえばAdaptec製が定番中の定番です。
ですが私はISAではAdaptec AHA-1542を使っていたものの、PCIではこのSymbiosのコントローラを使ったものばかりを使っていました。それは主に次のような理由からです。

  1. Adaptecのメリットの大きなものは、HDD等のデバイスメーカがAdaptecのボードでしか動作保証しないことが多かったからです。でもそれはWindowsを使う場合のみ意味のあること、FreeBSD/NetBSDメインな私には関係ありませんでした。
  2. PCIの頃からAdaptecは技術情報の公開に消極的になり、FreeBSD/NetBSDなどでの対応が遅れました。
  3. そして何より価格がまったく違っていました。
参考文献・関連図書: 
『SYM53C875/875E PCI-Ultra SCSI I/O Processor Data Manual Version 4.0』Symbios Logic.
UCC5614データシート, Texas Instruments.

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