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Sanyo LA1050


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3端子のICが出てきました。3端子ICというと電源レギュレータが有名ですが、これはラジオ用です。

LA1050
三洋のLA1050というものでアマチュアにはよく知られたICでした。パッケージは2SC1815などと同じTO-92です。

いつ頃買ったものか記憶にありませんが、20年以上前だと思います。足を切っておらずハンダが付着しているところを見るとバラックかなにかで動かそうとしたのでしょう。

登場した頃は三洋オリジナルだと思っていたのですが、フェランティZN414がオリジナルで40年ほど前のようです。LA1050は1980年代の登場で今はもうディスコンになってしまっていますが、類似のデバイスは今でもあるようです。

さてたった3ピンでどうやってラジオを実現しているのでしょう? 普通に考えると電源とGNDに入力と出力で4ピンになってしまいます。ヘテロダイン方式ならOSCやIFT(今はセラミックフィルタか)も必要になってくるでしょう。

まずLA1050はストレート方式なのでOSC, IFTは不要です。

次に電源と出力を共通にしています。電源は抵抗器を通して供給して、出力は消費電流の変化として取り出します。

これで3ピンに収まりました。
写真右からIN, GND, OUTと並んでいます。78Lxxのレギュレータと一緒ですね。

参考文献・関連図書: 
LA1050データシート, 東京三洋電機.
加藤高広(2014)「ラジオ製作の素2014」,『トランジスタ技術』2014年8月号, pp.129-174, CQ出版社.

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