半導体

uPD8156C

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81C55の兄弟分の8156を取り上げます。

uPD8156C-2
NECのμPD8156C-2です。1984年製のようですね。

81C55との違いは主に2つです。

まず81C55がCMOSなのに対し、この8156はNMOSだということです。
NMOSの8155やCMOSの81C56なんていうのも存在しましたから、8155/8156があったのを後にCMOS化したというだけの話です。

もうひとつはセレクトの極性、8155/81C55では負論理のCEに、8156/81C56では正論理のCEとなっています。

3SF11

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ちょっと面白いデバイスを入手しました。

3SF11
メタルパッケージ(TO-72)の3SF11というものです。

まずその型番が変わっていますね。JISの個別半導体命名法によれば先頭の「3」から有効な電気的接続数(つまりピン数)が4、3文字目の「F」はサイリスタを表しています。

4ピンのデバイスというとデュアルゲートのMOS FETが有名です。3SK59なんかが無線関係の記事に使われているのを昔見ました。3SJ型番も少ないながらあるようです。

ホトカプラも多くが4ピンですが、大抵はハウスナンバでJIS,EIAJ登録されたものはあったのでしょうか?

TTLの入力に使われるマルチエミッタトランジスタも4ピンのものがあり得ますが、個別部品は見たことがありません。

それではこの4端子のサイリスタって何でしょう?

8755

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このデバイスはオリジナルは Intel、窓付きなのでUV-EPROM入りです。

uPD8755AD
NEC製のμPD8755AD、1984年製です。パッケージはCERDIPなのでそれほど古い印象はありません。

TMP8755AC
こちらは東芝製のTMP8755ACです。残念ながら製造年は不明ですが、古そうですね。TMM323Cによく似ています。

UV-EPROMは壊すリスクが高いので予備に追加購入したものです。

Zilog Z8682

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以前入手したZ8613が完全ではないとわかったので調達したものです。
そのまま忘れていたのですが...

Z8682PS
Zilog Z8682PS、ピギーバック品は入手困難なので「ROMLESS」品です。

資料ではZ8681とZ8682が併記となっており、主に次のような相違点があります。

  • Z8681はプログラム・データメモリとして64kB使えるが、Z8682は62kB(先頭2kBが使えない)
  • Z8681には12MHz,16MHzの高速版が存在する
  • Z8682のリセット信号はTTLレベルではなく7.5Vが必要

深く考えずにZ8682を買ってしまったのですが、失敗だったかもしれません。7.5Vを用意するのはちょっと面倒です。

Mitsumi PST518A

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以前取り上げたTL7700に続いて3端子のも出てきました。

PST518A
ミツミのPST518Aというリセット用ICです。

電源電圧が4.2±0.2Vまで下がるとリセット信号(オープンコレクタ)が出力されるというものです。検出電圧から考えて5V用ですね。オープンコレクタ出力なのでリセットスイッチと並列に接続することができます。

最近ではEEPROMに取って代わられてあまり使われなくなりましたが、SRAMをバッテリバックアップするときのCS制御にも良さそうです。

パッケージは2SC1815などと同じTO-92です。古いデバイスなので表面実装タイプはないようです。検出電圧を4.4±0.2Vに変更したPST518B、出力を2系統にしたPST519Aもあります。PST519は8ピンDIPですね。

TI SN74ALS645A-1N

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74シリーズTTL末期のALS(Advanced Lowpower Schottky)が見つかりました。

SN74ALS645A-1N
Texas InstrumentsのSN74ALS645A-1Nです。「ALS」が反転文字になっていますね。

74ALSは74Sに迫る遅延の少なさと、74LSより少ない消費電流を兼ね備えたデバイスです。同時期に遅延半分・消費電流倍の74ASも登場しています。この後はCMOSへ移行(冒頭でTTL末期と書いたのはこのため)したのであまり馴染みの無い人が多いかもしれません。

私も74ALSは学生の頃は値段が高かったからかほとんど使わず(MC68kボードの74ALS00はジャンク屋でスティックを安く買ったはず)、仕事ではもっぱら3.3V系のCMOSばかり使っていたので、あまり使ったことは無いですね。

3つ目の7910を発見

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オルゴール (SVM7910使用)でもう一つくらい7910持っているはずと書きましたが、やっと3つ目を発見しました。

手持ちの7910
左の7910Xが新たに発見したもの、右側の7910Mと7910CFは以前お見せしたものです。

これまで「SVM7910」が正しい型番だと思っていましたが、メーカ資料には 7910 series, 7920 series, 7930 series, SVM7940 series, SVM7950 series, ... とあるので 7930 series までは「SVM」が付かないのが正式のようです。

モールドの形状はそっくりですが、マーキングは少しずつ異なっていますね。左のはフォントがちょっと小さく、下のCFはロゴとJAPANが入っています。デートコードがわからないので製造時期は不明です。

TI TL7700

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最近では大物の出土は滅多にありません。今回のも超小物ですね。

TL7700CP
Texas InstrumentsのTL7700CP、電源監視回路いわゆるリセットICです。

「J345A」がデートコードなのですが年が1桁なので1983年なのか1993年なのか不明です。さすがに1973年ということは無いはずですが、2013年というのは可能性あるのかな。

トランジスタ技術1983年6月号に『電源電圧監視用IC TL7700シリーズ』という記事がありました。確認したら今でも製造販売されているので息の長いデバイスですね。

プライベートではこの手のICは使わずにC,R,Dで済ませてしまうことが多かったですが、なぜか持っていたようです。

かすかな記憶では正負両論理の出力があったようなのですが、データシートを確認すると負論理のみでした。念のためトラ技の記事を確認すると記憶の通り正負の出力があります。

どういうこと?

Motorola MCM6810

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今回取り上げるのはとても古いSRAMです。

MCM6810L-1
MotorolaのMCM6810L-1、128×8bitのSRAMです。冗談のような容量ですが、制御用のワークエリアとしては十分なことが多かったのでしょう。MC6802の内蔵RAMもこの容量です。

これは1975年製ですね。「-1」がスタンプ状なのはおそらくパッケージ後に選別したためと思います。手元のデータシートにはアクセスタイムがMCM6810は450ns, MCM68A10は360ns, MCM68B10は250nsとありますが、初期のMCM6810はもっと遅かったとどこかで読んだ記憶があります。

パッケージもちょっと変わっていますね。

Intel P8052AH-BASIC

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BASIC内蔵マイコンで取り上げたものをもう一つ入手できました。

P8052AH-BASIC
IntelのP8052AH-BASIC、全体が梨地で表示部分だけツルツルなのは他社ではあまり見かけませんね。

8051のROM,RAM容量を増やした8052(これらからROMを取り除いたのが8031,8032です)のROMにBASICインタープリタを格納したものです。