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沖電気 M81C55


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これは沖電気製のMSM81C55です。

MSM81C55
このMSM81C55はインテルの81C55のセカンドソースの一つ、81C55はもちろん8155のCMOS版です。

8155は8085のシステムを少ないICで構成するためのもので、256バイト(kでもMでもありません)のRAMと22ビットのI/Oポートと14ビットのタイマカウンタを1つのパッケージにまとめたものです。

ピン配置は以下のようになっています。

名称 ピン ピン 名称
PC3 1 40 Vcc
PC4 2 39 PC2
TIMER IN 3 38 PC1
RESET 4 37 PC0
PC5 5 36 PB7
TIMER OUT 6 35 PB6
IO/M 7 34 PB5
CE 8 33 PB4
RD 9 32 PB3
WR 10 31 PB2
ALE 11 30 PB1
AD0 12 29 PB0
AD1 13 28 PA7
AD2 14 27 PA6
AD3 15 26 PA5
AD4 16 25 PA4
AD5 17 24 PA3
AD6 18 23 PA2
AD7 19 22 PA1
Vss 20 21 PA0

ピン8がCEの代わりにCEとなっている8156というのもあります。イネーブルピンの極性違いがラインナップされているのはアドレスデコーダを省略できるようにするためです。

例えば8085(CPU)のアドレスA15を8156のCEに接続したとしましょう。RAMはアドレス8000HからにマップされI/Oデバイスはアドレス80Hからにマップされます(盛大にイメージがでますが)。適当なROMのCEにもA15を接続すればROMはアドレス0000Hからにマップされ、アドレスデコーダ用のICが不要になります。こんなところにも少ないICでシステムを構成するための工夫がされていたのです。

RAM容量が256バイトというのも絶妙だなと思いますね。この手のデバイスを必要とするのは小規模な組み込みがメインなわけで、そもそも大容量のRAMはあまり必要としません。それに8085のバスはマルチプレクスでアドレス8ビットまでは余分なアドレス線が必要ありません(データバスと共通なのでRAMがなくても必要)から、その範囲でRAMを搭載したのでしょう。I/Oポートの本数を減らさなくてすみますから。

以前PC-8201Tandy 200のところでこの81C55を場違いなデバイスのように書いたのは、以上のような特徴をまったく生かしていないように思われたからなのです。

PC-8201 に使われていた81C55
これはPC-8201に使われていたものです。

Tandy 200 に使われていた81C55
これはTandy 200に使われていたものです。

参考文献・関連図書: 
MSM81C55-5RS/GS/JSデータシート, OKI Semiconductor.

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