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専用基板と万能基板(前編)


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このところSBC6809, SBC6800と買ったままになっていたものを組み立てていましたが、勢いで SBC8080 も組んでしまいました。

SBC8080+SUB8080
特にハマることもなく動作した SBC8080 + SUB8080 です。それぞれのボードについては近日中に書くつもりですが、今日は基板について思いつくまま書こうかなと思います。

こういう(人様の設計した)専用基板のキットを作ってはいても、本当は自分で設計していろいろと作りたいわけです。実際作りかけて中断しているものをいくつか取り上げてきましたし、未公表の作りかけも多数あります。構想段階のものまで含めればさらに増えます。

それなら何故完成しないかというと最近は万能基板に手配線する根気が続かなくなってしまったのです。

それでいったん中断すると(考えながら配線するスタイルが悪いのですが)頭の中の設計が揮発して再開が難しくなってしまいます。中断期間が延びれば状況は悪化してさらに再開困難になります。

やはり若いときのスタイルはもう無理なようです。

専用基板も安く作れるようになったので移行すべきなんでしょうね。

小学生の頃、電子工作を始めたときはもちろんキットからでしたから専用基板がありました。指示通りに組むだけですから頭はあまり使わずハンダ付けの技能(すぐに慣れてしまいました)だけです。

雑誌(初歩のラジオなど)を見ながら作る場合でも実体図などがあるわけですし、それほど複雑ではありませんから万能基板でもハンダ付け箇所が少し増える程度でした。部品のリードを曲げて配線し、届かないところだけ錫メッキ線で延長するくらいです。

この頃はじめてのプリント基板で専用基板の作成をしています。これ銅箔面に直接マジックでパターンを描いてエッチングする手法です。細い線は無理でしたし、広い面積をムラなく塗るのも難しいので実用的ではありませんでした。

ICを使った回路はこれでは難しいので方法を変えました。銅箔に直接描くのは一緒ですがランドはインスタントレタリングを使用し、パターンはICテープを使用します。ICのピン間に通そうとしたりしなければ結構使える手法だったと思います。欠点は同じものを作れないこと、エッチング以降で失敗するとパターン描きからやり直しになるのがつらいですね。

ちょうどパソコンの存在を知った頃だと思いますが、ソフトウェアは簡単にコピーをとっておけるので、余計やり直しに抵抗があったのかもしれません。

この手法で何枚か作ったはずです。

この頃の雑誌には感光基板用の原紙が付属していることが多かったので感光基板へ進む人が多かったよう(最初から感光基板という人も多かったはず)ですが、私はここで専用基板を作ることからは完全に離れました。

Z80ボード1号機もきっかけの一つと思います。あれで基板を起こせない(もちろんアマチュアレベルでということです)回路があるんだと認識したようです。元になった記事でも万能基板にワイヤラッピングでした。

これ以降はマイコン系回路中心に作っていたので万能基板で作るのが前提になります。

この頃はいろいろな方の製作記事を読み漁りましたが、個人でマイコン回路を製作される方はたいてい万能基板+ハンダ手配線のパターンだったと思います。

Z80ボード1号機では普通のビニル線を使ったところ基板の裏が配線で盛り上がってしまい、Z80ボード3号機ではラッピング用の単線に切り替えています。また1つのピンに複数の配線を接続する問題の対策としてMC68kボードではDIP専用になってしまいますが複数のランドが繋がった基板(今ならブレッドボード風のパターンと呼べばよいかな)を試してみたりしました。

I/O誌に掲載されたスルーホール基板の記事にはちょっと惹かれましたが、コストと手間がかなり掛かりそうだということで手を出しませんでした。自分でスルーホールメッキをする方法は話としては面白かったので何度も読み返しましたが、こんな手間のかかることは私には無理です。

つづく

参考文献・関連図書: 
早川栄太(1987)「両面スルーホール基板の作り方」『I/O』1987年9月号, pp.143-148, 工学社.

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